クラブ内部から伝わる空気は慎重ながらも――。
【ユベントス】コンテ留任に向けて楽観的な空気
「ひとつのサイクルが終わった」「このチームをさらに強化することは難しい」といったコメントから、来シーズンの続投が不透明と見られているユベントスのアントニオ・コンテ監督だが、クラブの内部から伝わってくる空気は、慎重ながらも楽観的なものだ。
クラブサイドは、コンテとの間に来シーズンのプロジェクトについて合意点を見出せるという感触を持っているようだ。
【ミラン】ラミの保有権買い取りでバレンシアと交渉
ヨーロッパリーグの出場権を逃したことで、アレックス(パリSG)の説得が難しくなったミランは、バレンシアからレンタル中のアディル・ラミの保有権買い取りに優先順位をシフトしている。
契約では、移籍金750万ユーロ(約11億円)での買い取りオプションが5月19日を期限として設定されているが、ミランはこのオプションを行使せず、19日以降により安い金額で買い取るという方向でバレンシアに話を持ちかけている。アレックスの獲得は、この交渉が上手く行かなかった場合に改めて考慮されることになりそうだ。
【ルビン・カザン】マルコ・リバヤ(アタランタ)の獲得で合意
インテルとアタランタが共同保有している93年生まれのクロアチア人ストライカー、マルコ・リバヤがロシアのルビン・カザンへの移籍で合意に達した。ルビンは保有権を持つ両クラブと話し合い、移籍金610万ユーロ(約8億5000万円)をオファーして合意を得た模様。この移籍金はインテルとアタランタが折半することになる。
【トリノ】サントスのSBブルーノ・ペレス獲得に動く
最終戦の結果次第ではヨーロッパリーグ出場権が手に入るトリノは、すでに来シーズンに向けた補強の動きを始めている。ここにきて浮上しているのが、サントスでプレーする90年生まれの右SBブルーノ・ペレス。SBだけでなくボランチでもプレーした経験を持つマルチロールで、トリノは200万ユーロ(約2億8000万円)のオファーをすでに送り、今後の進展を待っている。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
「ひとつのサイクルが終わった」「このチームをさらに強化することは難しい」といったコメントから、来シーズンの続投が不透明と見られているユベントスのアントニオ・コンテ監督だが、クラブの内部から伝わってくる空気は、慎重ながらも楽観的なものだ。
クラブサイドは、コンテとの間に来シーズンのプロジェクトについて合意点を見出せるという感触を持っているようだ。
【ミラン】ラミの保有権買い取りでバレンシアと交渉
ヨーロッパリーグの出場権を逃したことで、アレックス(パリSG)の説得が難しくなったミランは、バレンシアからレンタル中のアディル・ラミの保有権買い取りに優先順位をシフトしている。
契約では、移籍金750万ユーロ(約11億円)での買い取りオプションが5月19日を期限として設定されているが、ミランはこのオプションを行使せず、19日以降により安い金額で買い取るという方向でバレンシアに話を持ちかけている。アレックスの獲得は、この交渉が上手く行かなかった場合に改めて考慮されることになりそうだ。
【ルビン・カザン】マルコ・リバヤ(アタランタ)の獲得で合意
インテルとアタランタが共同保有している93年生まれのクロアチア人ストライカー、マルコ・リバヤがロシアのルビン・カザンへの移籍で合意に達した。ルビンは保有権を持つ両クラブと話し合い、移籍金610万ユーロ(約8億5000万円)をオファーして合意を得た模様。この移籍金はインテルとアタランタが折半することになる。
【トリノ】サントスのSBブルーノ・ペレス獲得に動く
最終戦の結果次第ではヨーロッパリーグ出場権が手に入るトリノは、すでに来シーズンに向けた補強の動きを始めている。ここにきて浮上しているのが、サントスでプレーする90年生まれの右SBブルーノ・ペレス。SBだけでなくボランチでもプレーした経験を持つマルチロールで、トリノは200万ユーロ(約2億8000万円)のオファーをすでに送り、今後の進展を待っている。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)