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【広島】「ミカと公式戦のピッチで一緒に…」J1残留を手にした林卓人のあとひとつの願い

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2017年11月28日

J1生き残りを決めて林から漏れたある言葉。

永井の抜け出しに素早く反応した林。好判断で飛び出してピンチを防いだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ33節]広島 2-1 FC東京/11月26日(日)/Eスタ
 
 すべては勝利、そしてJ1残留を決めたから言葉にできたことなのだろうか。GK林卓人はミックスゾーンで、2009年から9年に渡ってクラブに在籍したミキッチへの想いを吐露した。12、13、15年と3度のJ1リーグ制覇に貢献した助っ人への気持ち。「また一緒にプレーしたい」。偽らざる感情だ。
 
 33節を迎えるに当たって、広島の残留条件は「FC東京に勝ち、かつ甲府が引き分け以下」だった。もし敗戦を喫すれば降格圏で最終節を迎えるかもしれない。大きなプレッシャーと極度の緊張感の圧し掛かる一戦で、しかし広島の選手たちは望みを掴み取った。
 
 45分に柴﨑晃誠が先制ゴール。押し込み続けた先の、待望の結果だった。フェリペ・シウバが右サイドからカットインして放ったシュートに触り、角度を変えたボールはゴールネットへと吸い込まれた。一度目の大歓声。スタジアムが揺れた。
 
 しかし、集まった2万人以上のサポーターの願いとは逆の方向へゲームは進む。後半に入っても広島ペースで進めながら、追加点が奪えない。すると59分、CKから同点弾を許す。正確無比なボールに走り込んで合わせられ同点。今までの広島であれば勝点3は遠のいた。
 
 だが、それも“今までの”だ。折れず、屈せず、自信を失わず。勝利を疑わずに選手たちはプレーを続け、敗戦などあり得ないようにサポーターの声援が空を震わせる。今こそ、広島の実力を見せる時。ゴールを目指して挑むべき時だった。
 
 2回目の大歓声、スタジアムが揺れたのは66分だった。左サイドでボールを受けたのは再びF・シウバ。間合いを測るように、徐々に対峙したDFへ近付く。その外を高橋壮也が走る。パスを選択して良し、一瞬のスピードでマークを外してシュートを打つも良し、クロスを上げても良し。
 
 そのどれもを選ばなかった。3列目から上がってきた稲垣祥へのパス。FC東京のDFの寄せは、引き切っていたことで一瞬遅れる。そして放たれる右足でのミドルシュート。必死に横っ飛びをし、腕を伸ばした相手GKは触れない。
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