【セルジオ越後の天国と地獄】苦戦が続く欧州組、状況は変わるのか

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年05月08日

成績不振でモイーズ監督が解任。香川の去就は不透明のまま。

ギグス暫定監督にチャンスを与えられている香川だが、これから決まる新監督の意向次第では放出の可能性も。 (C) Getty Images

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※週刊サッカーダイジェスト5.20号(5月7日発売号)より

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 ヨーロッパの各国リーグもクライマックスが近づいてきたね。今季を振り返ると、日本人選手が所属するクラブは、欧州のトップシーンで目立った成績を残せなかった印象だ。先日、モイーズ監督を解任した香川が所属するマンチェスター・Uは、36節終了時点で首位と勝点20差の7位。シーズン終了を待たずに来季のチャンピオンズ・リーグ(以下、CL)出場権を逃した。同クラブがCLに出場できないのは、1995年以来だそうだ。
 
 モイーズ監督が就任した今季のマンチェスター・Uは、まったく結果が残せなかったよね。メンバーは昨季とほぼ変わらないのに、格下のスウォンジーにホームで史上初の黒星を喫したり、ライバルのマンチェスター・Cにホーム&アウェーとも敗れたりと、不名誉な記録ばかりだった。サポーターからも不満の声が上がっていたよ。
 
 モイーズ監督は、02年から13年までエバートンの監督として実績を積んでいたとはいえ、マンチェスター・Uのようなビッグクラブの指揮を執るのは荷が重すぎたのかもしれない。攻撃はサイドからクロスを上げるだけの単調なものだったし、与えられた駒を活かしきれているとは、とても言えなかったんだ。
 
 マンチェスター・Uは、こうした事態を重く見て4月22日に解任を決断したけど、遅すぎた印象は拭えないよ。27年間、監督を務めた前任者のファーガソンが勇退し、新たな時
代に移っていく過程だから仕方ない側面もあるけど、それで許されないのがビッグクラブの宿命だ。特に営業面に大きく関わるCLの出場権を逃してしまったのは痛手だ。
 
 今はギグスが選手兼暫定監督として指揮を執っていて、まだ正式な後任監督は決まっていない。今のところ、オランダ代表のファン・ハール監督の就任が本命とされているけど、ドルトムントのクロップ監督やアトレティコ・マドリーのシメオネ監督あたりも噂されているようだ。3人とも有能で、ビッグクラブの指揮を執るには申し分ない人物だけど、今のマンチェスター・Uは、チームとして下降線を辿っている。難しい舵取りを要求されるだろう。
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