大久保を頂点としたシステムで戦うべきではないのか。
[J1・31節]FC東京 0–0 清水/10月29日/味スタ
豪雨の中で行なわれた清水戦、FC東京の大久保嘉人はまたしてもノーゴールに終わった。しかも、71分に途中交代とまさに不完全燃焼だった。
71分の交代については、安間貴義監督が次のように理由を述べている。
「ボールを動かすサッカーを選択しているのなら、間違いなくサブにはいない選手ですし、そういうサッカーを望みました。ただ、グラウンドがああいう状態なので、どうしても彼がボールに触る回数が減ってきた。それにエスパルスさんのカウンターを防ぐためにこぼれ球を拾おうとすると、交代することがこのゲームには必要だったと考えました」
それにしても、大久保に昨季までの躍動感が感じられないのは寂しい限りだ。今季のJ1ではここまで7ゴールと二桁に届かず、アシストはなんと「0」。今年、鳴り物入りでFC東京に加入(川崎から)した点を踏まえれば、完全な期待外れである。
不思議なのはそんな大久保のシャドー起用にこだわっている点だ。8月19日の浦和戦を最後に、FC東京は流れの中からゴールを奪えていない。にもかかわらず、もっともゴールが見込めるストライカーを2列目で起用し続けているのはいかがなものか。
安間監督は「ラストパスを出せるのが嘉人しかいない」と言うが、その大久保のラストパスに上手く反応できるストライカーが見当たらないのが現状だ。ピーター・ウタカは調子にムラがあり、永井謙佑もシュート精度に課題を残す。もはや前線で頼みの綱は大久保以外にいないのだ。
残り3試合、勝っても負けてもJ2に降格することはない。ならば、大久保を頂点(センターフォワード)としたシステムで戦うべきではないのか。確かにシーズン前半は大久保を最前線で使ってもそこまで機能しなかった。しかし、安間体制下でチームが勝ち星を重ねているかと言えばそうではない。
チャレンジできる今からこそ、大久保の起用法を今一度考えるべきだ。敵にしたら、ゴール前に大久保がいてこそ怖いはずである。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
豪雨の中で行なわれた清水戦、FC東京の大久保嘉人はまたしてもノーゴールに終わった。しかも、71分に途中交代とまさに不完全燃焼だった。
71分の交代については、安間貴義監督が次のように理由を述べている。
「ボールを動かすサッカーを選択しているのなら、間違いなくサブにはいない選手ですし、そういうサッカーを望みました。ただ、グラウンドがああいう状態なので、どうしても彼がボールに触る回数が減ってきた。それにエスパルスさんのカウンターを防ぐためにこぼれ球を拾おうとすると、交代することがこのゲームには必要だったと考えました」
それにしても、大久保に昨季までの躍動感が感じられないのは寂しい限りだ。今季のJ1ではここまで7ゴールと二桁に届かず、アシストはなんと「0」。今年、鳴り物入りでFC東京に加入(川崎から)した点を踏まえれば、完全な期待外れである。
不思議なのはそんな大久保のシャドー起用にこだわっている点だ。8月19日の浦和戦を最後に、FC東京は流れの中からゴールを奪えていない。にもかかわらず、もっともゴールが見込めるストライカーを2列目で起用し続けているのはいかがなものか。
安間監督は「ラストパスを出せるのが嘉人しかいない」と言うが、その大久保のラストパスに上手く反応できるストライカーが見当たらないのが現状だ。ピーター・ウタカは調子にムラがあり、永井謙佑もシュート精度に課題を残す。もはや前線で頼みの綱は大久保以外にいないのだ。
残り3試合、勝っても負けてもJ2に降格することはない。ならば、大久保を頂点(センターフォワード)としたシステムで戦うべきではないのか。確かにシーズン前半は大久保を最前線で使ってもそこまで機能しなかった。しかし、安間体制下でチームが勝ち星を重ねているかと言えばそうではない。
チャレンジできる今からこそ、大久保の起用法を今一度考えるべきだ。敵にしたら、ゴール前に大久保がいてこそ怖いはずである。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)