中村憲剛が語ったポドルスキ対策。川崎の重鎮は元独代表10番をどう見たのか?

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2017年09月24日

チャンスに絡んだポドルスキ。質の高さを証明するプレーも。

質の高いプレーも見せたポドルスキだが、ミスも多く、ゴールを演出することはできなかった。写真:川本 学

画像を見る

 過去2年間、川崎は荒い芝生と高い強度でプレスに来る神戸の戦いに苦戦し、ノエビアスタジアム神戸で敗北を喫している。それも、重要な後半戦の試合において、である。
 
 主導権を握って攻め込む川崎のスタイルからすると、この相手と環境に対する相性は良くない。そして今季もまた、勝利を奪うことができなかった。ボールを持つ時間はいつもより長くはないが存在しながらも、決定機と呼べる決定機を作ることができず。逆に、ピンチはあったなか、守護神であるチョン・ソンリョンの好セーブに救われた形だ。
 
「(失点を)ゼロで抑えたことは良かったんですけど、僕ら(攻撃陣)もゼロだったのは守備陣に申し訳ない」と中村は振り返った。得点を匂わせる怖いプレーを出せなかった一方で、間違いなく決定機は神戸のほうが多かった。
 
 8分の田中順也のヘディングや、62分にポストを叩いた渡邉千真のシュートは“あわや”の場面だった。85分にゴール前の混戦でポドルスキが倒れ込みながら放った左足も、絶妙に距離を詰めていたチョン・ソンリョンが身体に当てて事なきを得たという形だ。
 
 この3回のうち、神戸の10番・ポドルスキが関わったのは2回である。最大のチャンスと言っても過言ではなかった田中のヘディングシュートは、右サイドに流れたポドルスキの絶妙な左足クロスから生まれたものだ。質の高さを証明するワンプレーだった。ただし、この日は信じがたいパスミスも多かったのも事実だ。
 
そんな相手のキーマンを、川崎の中村はどう見たのか。
 「クオリティは、当たり前ですけど高いので(笑)。左足をフリーで持たせればいいボールは出て来るし、前に立とうという話をしていた。前半でヘディングに合わせられるボールもありましたけど、90分の中でそういうシーンは1回はあるかなと思っていた。そこをソンリョンが止めてくれたし、それ以外は前に立ちながらちゃんとやれていたと思います」
と、今回に関して自分たちの準備が勝り、“想定内”であったと語る。
 

奈良と激しい競り合いを演じるポドルスキ。自らゴールを狙うだけでなく、チャンスメイクでも存在感を発揮した。写真:川本 学

画像を見る

【関連記事】
【J1】日程・結果
「もはやゴールマシンだ!」「レスターの生命線」リバプールを追い詰めた岡崎慎司を英各紙が称賛
3戦2発! 宇佐美貴史のレーザーショットを独メディアが「稲妻のような一撃」と激賞!
【鹿島】守護神、曽ケ端準がまさかの超凡ミス! 「逆転できて良かったです…」
【浦和】鳥栖とのドローに武藤雄樹は苦しい胸の内を吐露。「これだけ失点が続くと…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ