豪州戦の鮮烈ゴールで吹田に起きた“ある変化”と井手口陽介の変わらない魅力

カテゴリ:Jリーグ

高村美砂

2017年09月10日

最後まで果敢に走り切った印象だが、プレー精度を含め本来の姿ではなかった。

神戸戦では最後までアグレッシブに走り切ったが、いまひとつ精度を欠いていた。写真:川本 学

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 日本代表から戻ってきたばかりの時とは対照的に、ヴィッセル神戸戦を終えた井手口の表情は硬かった。
 
「今日は90分を通してコンビネーションもうまく作れなかったし、なによりいつもより切り替えが遅くて、噛み合っていかなかった。連動した守備もできていなかったですしね。チームとして、全体的に一つひとつのプレーの判断やプレースピードが遅かったと思います。いい時のサッカーって、もっと切り替えも早いし、何よりもっと全体が連動して戦えているので、それをもう一度みんなで取り戻さないと結果は出せないと感じました」

 
 それは自分自身に対して投げかけていた言葉でもある。試合前から「こういう厳しいコンディションでも闘えるのが当たり前、という選手になっていかないといけない」と話していただけに、ハードな代表戦2試合を終えて、チームに合流したばかりという事実を言い訳にしたくはなかったのだろう。
 
 前半こそ相手の守備に苦しめられ、本来のプレーは形を潜めた印象だが、後半に入り2点のリードを許してからは、ダブルボランチからインサイドハーフへとポジションを変えながらもプレーを加速。4分と表示されたアディショナルタイムも含め、最後まで果敢にペナルティエリアに突入していくなど、走りきった、戦いきったという印象も。それでも、全体をトータルして判断すれば、プレーの精度を含め、本来の姿に比べやや精彩を欠いたと言わざるを得ない。本人も反省の言葉を口にする。
「今日は守備から攻撃に切り替わる際に、いいボールを前線につけられなかったし、実際、パスが足もとばかりになっていた部分もありました。試合の状況に応じて、足もとにつけるところと、スペースを狙うところの使い分けができないと、相手の守備は切り崩せないと思うので、そこは改善していく必要があると思います」
 
 そして、同時にこの一戦は井手口にとって、これまで以上に『日本代表』として戦うことの期待、責任を感じることになった部分もあったはずだ。
 
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