年代別代表は初招集ながら、水を得た魚のごとく躍動。
9月4日から6日にかけて2泊3日の日程で行なわれたU-18日本代表候補のトレーニングキャンプ。「可能性を広げたい」と語る影山雅永監督の意向の下、参加27名中14名が初招集選手という、フレッシュな合宿となった。
その中には影山体制のみならず、各年代を通じて初めての日本代表という選手も少なくない。それぞれ所属チームで力を示したからこその招集だが、独特の雰囲気もある代表合宿で力を発揮できるかどうかは別問題。過去の代表を思い出すと、こうした場でまったく力を出せないまま日程を終えてしまう選手が出ることも珍しくはなかった。
そして当然ながら、例外もいる。初めての合宿から違う空気を出せる選手だ。清水エスパルスへの来季加入も内定している興国高校のMF西村恭史は、どうやらその「例外」のほうである。
オフ・ザ・ピッチでは、「町野(修斗/履正社高校)とか、芝本(蓮/ガンバ大阪ユース)とか、同じ大阪の選手は知っていますが……」という厳しいスタートだったが、ゲーム形式の練習に入ると水を得た魚のように持ち味を出しはじめる。
「技術のところは通用した」と語ったように、小気味良くボールを受けては放してリズムを作ると、守備面でも184センチの大きな身体も活かし、好プレーを披露。「守備は得意じゃないんですけれど、結構やれました」と、笑顔で振り返った。残念ながら2日目午後の紅白戦の最中に筋肉系のトラブルを起こして別メニュー調整となってしまったが、それまでに見せていたプレーを思えば、そうネガティブになる必要もなさそうだ。
本人が「高校で10センチも身長が伸びた」と言うように、肉体的には完全に晩熟タイプで、中学までは「地区のトレセンに入るかどうか。チームでも試合に出られない時期もあったので」という無名選手だった。それが、身体が出来てくるにしたがって評価が高まり、昨年度はU-17関西トレーニングキャンプに参加するなど徐々に知名度も向上。今季は複数のJクラブが興味を示す存在となり、最終的には清水へと進むこととなった。
今年の夏には、その清水で3週間もの長きに渡り、練習参加を果たした。プロのトレーニングに混ざりながら、「通用する部分があると分かった」と自信を掴んだ。プロのプレッシャーを練習で体感し、その流れのままに今回の代表候補合宿に参加。だからだろう、物怖じすることなく堂々とプレーしていた。
初練習時の様子では少し心配だったオフ・ザ・ピッチの部分でも「すっかり打ち解けられました」と笑顔で語った。和気あいあいと話せる友だちもたくさんできたようで、こちらの部分でも収穫は大きかったようだ。
西村恭史にとって初めての日の丸生活は、上々のスタートとなった。
その中には影山体制のみならず、各年代を通じて初めての日本代表という選手も少なくない。それぞれ所属チームで力を示したからこその招集だが、独特の雰囲気もある代表合宿で力を発揮できるかどうかは別問題。過去の代表を思い出すと、こうした場でまったく力を出せないまま日程を終えてしまう選手が出ることも珍しくはなかった。
そして当然ながら、例外もいる。初めての合宿から違う空気を出せる選手だ。清水エスパルスへの来季加入も内定している興国高校のMF西村恭史は、どうやらその「例外」のほうである。
オフ・ザ・ピッチでは、「町野(修斗/履正社高校)とか、芝本(蓮/ガンバ大阪ユース)とか、同じ大阪の選手は知っていますが……」という厳しいスタートだったが、ゲーム形式の練習に入ると水を得た魚のように持ち味を出しはじめる。
「技術のところは通用した」と語ったように、小気味良くボールを受けては放してリズムを作ると、守備面でも184センチの大きな身体も活かし、好プレーを披露。「守備は得意じゃないんですけれど、結構やれました」と、笑顔で振り返った。残念ながら2日目午後の紅白戦の最中に筋肉系のトラブルを起こして別メニュー調整となってしまったが、それまでに見せていたプレーを思えば、そうネガティブになる必要もなさそうだ。
本人が「高校で10センチも身長が伸びた」と言うように、肉体的には完全に晩熟タイプで、中学までは「地区のトレセンに入るかどうか。チームでも試合に出られない時期もあったので」という無名選手だった。それが、身体が出来てくるにしたがって評価が高まり、昨年度はU-17関西トレーニングキャンプに参加するなど徐々に知名度も向上。今季は複数のJクラブが興味を示す存在となり、最終的には清水へと進むこととなった。
今年の夏には、その清水で3週間もの長きに渡り、練習参加を果たした。プロのトレーニングに混ざりながら、「通用する部分があると分かった」と自信を掴んだ。プロのプレッシャーを練習で体感し、その流れのままに今回の代表候補合宿に参加。だからだろう、物怖じすることなく堂々とプレーしていた。
初練習時の様子では少し心配だったオフ・ザ・ピッチの部分でも「すっかり打ち解けられました」と笑顔で語った。和気あいあいと話せる友だちもたくさんできたようで、こちらの部分でも収穫は大きかったようだ。
西村恭史にとって初めての日の丸生活は、上々のスタートとなった。