シティが興味を示すペペは、マドリーと契約延長に向けて話し合い。
【パリSG】ラベッシの本命はチェルシー
4月2日のチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝、チェルシー戦で先制ゴールを決めたエセキエル・ラベッシ。ナポリ時代にもCLで対戦して2試合で2得点を挙げており、チェルシーはいわば“お得意様”だ。そのラベッシがパリSGを出たがっているというのは、以前から公然の秘密。ずっと噂に上ってきたこの移籍が、今夏こそは実現しそうな雲行きだ。
今年1月にはインテルが控え目ながら興味を示したものの、レンタル移籍のオファーしかできず、交渉はスタートすらしなかった。ラベッシ自身は、イタリアに戻るならかつて在籍したナポリがファーストチョイス。しかしそれ以上に可能性が高そうなのが、イタリアではなくイングランドはロンドン。同じ青でもアズーロ(水色)ではなく正真正銘のブルーだ。そう、お察しの通り本命はチェルシー。モウリーニョはCLでゴールを喫する以前から動き出しており、ラベッシの代理人はすでにオーナーのロマン・アブラモビッチとも接触済みだ。いまでも休みがあればすぐにミラノを訪れてはショッピングや友人たちとの食事を楽しむラベッシだが、そのベースとなる仕事場は来シーズン、パリからロンドンに変わるかもしれない。
【ナポリ】レイナ「僕の未来を決めるのはリバプール」
首位ユベントスとの直接対決を2-0で制して意気上がるナポリの守護神ホセ・マヌエル・レイナは、地元ラジオ局の取材に答えて次のように語っている。
「僕たちにとっては、勝点的にも、チームとしてのメンタリティーを確立したという意味でも、とてもポジティブなシーズンだ。サポーターにとってユベントスとの対決は特別な意味を持っているから、勝つことができてとても嬉しい。まだ2位という目標は諦めていない。もし届かないとしても、チームとしての勝点記録を伸ばせるだけ伸ばしたい。ビクトール・バルデス(バルセロナ)の怪我はとても気の毒に思っている。ワールドカップ直前に、しかもバルセロナとの契約を満了するタイミングで、だからね。僕自身はナポリでの生活に満足している。サポーターの熱さもスペインと同じだし。でも僕の未来を決めるのは(保有権を持つ)リバプールだ。彼らがどう考えるか次第だよ」
【レアル・マドリー】ペペの契約延長交渉に向けた話し合いがスタート
フロレンティーノ・ペレス会長は、クリスチアーノ・ロナウドとペペを顧客に持つ大物代理人ジョルジ・メンデスと4月3日の昼食を共にした。話題のひとつはペペとの契約延長。マドリーとの契約は2016年まで残っているが、マンチェスター・シティが獲得に強い興味を示しており、メンデスはそれを取引材料に年俸アップによる契約延長を勝ち取ろうという目算だ。またロナウドについても、現在の契約に付帯条項としてボーナスを追加するという話が交わされた模様だ。
【ラツィオ】英クラブ買収の噂を仲介者が否定
一部メディアが報じた、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長によるイングランドのクラブ(バーミンガム)買収説を、関係者が否定した。報道では、ロティート会長がサンダーランドの元スポーツディレクター、ロベルト・デ・ファンティを介して買収に動いているとされたが、デ・ファンティは、イタリアの投資家グループがレディング、シェフィールド・ウェンズデイの買収に興味を持っているのをつないだだけで、その後はなにも関わっていない。デ・ファンティ自身は、イングランドの別のクラブからSD就任のオファーを受けて検討中という状況だ。
【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
4月2日のチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝、チェルシー戦で先制ゴールを決めたエセキエル・ラベッシ。ナポリ時代にもCLで対戦して2試合で2得点を挙げており、チェルシーはいわば“お得意様”だ。そのラベッシがパリSGを出たがっているというのは、以前から公然の秘密。ずっと噂に上ってきたこの移籍が、今夏こそは実現しそうな雲行きだ。
今年1月にはインテルが控え目ながら興味を示したものの、レンタル移籍のオファーしかできず、交渉はスタートすらしなかった。ラベッシ自身は、イタリアに戻るならかつて在籍したナポリがファーストチョイス。しかしそれ以上に可能性が高そうなのが、イタリアではなくイングランドはロンドン。同じ青でもアズーロ(水色)ではなく正真正銘のブルーだ。そう、お察しの通り本命はチェルシー。モウリーニョはCLでゴールを喫する以前から動き出しており、ラベッシの代理人はすでにオーナーのロマン・アブラモビッチとも接触済みだ。いまでも休みがあればすぐにミラノを訪れてはショッピングや友人たちとの食事を楽しむラベッシだが、そのベースとなる仕事場は来シーズン、パリからロンドンに変わるかもしれない。
【ナポリ】レイナ「僕の未来を決めるのはリバプール」
首位ユベントスとの直接対決を2-0で制して意気上がるナポリの守護神ホセ・マヌエル・レイナは、地元ラジオ局の取材に答えて次のように語っている。
「僕たちにとっては、勝点的にも、チームとしてのメンタリティーを確立したという意味でも、とてもポジティブなシーズンだ。サポーターにとってユベントスとの対決は特別な意味を持っているから、勝つことができてとても嬉しい。まだ2位という目標は諦めていない。もし届かないとしても、チームとしての勝点記録を伸ばせるだけ伸ばしたい。ビクトール・バルデス(バルセロナ)の怪我はとても気の毒に思っている。ワールドカップ直前に、しかもバルセロナとの契約を満了するタイミングで、だからね。僕自身はナポリでの生活に満足している。サポーターの熱さもスペインと同じだし。でも僕の未来を決めるのは(保有権を持つ)リバプールだ。彼らがどう考えるか次第だよ」
【レアル・マドリー】ペペの契約延長交渉に向けた話し合いがスタート
フロレンティーノ・ペレス会長は、クリスチアーノ・ロナウドとペペを顧客に持つ大物代理人ジョルジ・メンデスと4月3日の昼食を共にした。話題のひとつはペペとの契約延長。マドリーとの契約は2016年まで残っているが、マンチェスター・シティが獲得に強い興味を示しており、メンデスはそれを取引材料に年俸アップによる契約延長を勝ち取ろうという目算だ。またロナウドについても、現在の契約に付帯条項としてボーナスを追加するという話が交わされた模様だ。
【ラツィオ】英クラブ買収の噂を仲介者が否定
一部メディアが報じた、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長によるイングランドのクラブ(バーミンガム)買収説を、関係者が否定した。報道では、ロティート会長がサンダーランドの元スポーツディレクター、ロベルト・デ・ファンティを介して買収に動いているとされたが、デ・ファンティは、イタリアの投資家グループがレディング、シェフィールド・ウェンズデイの買収に興味を持っているのをつないだだけで、その後はなにも関わっていない。デ・ファンティ自身は、イングランドの別のクラブからSD就任のオファーを受けて検討中という状況だ。
【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)