【移籍市場超速報】ミラノとアメリカの間で揺れるカカの未来

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2014年04月02日

ユベントスはフランスの超逸材ラビオに興味。

31節を終えたセリエAで10位のミランは、CL出場権の獲得(3位以内)が絶望的。カカは契約解消の権利を行使して、ふたたびミラノを去ることになるのか。 (C) Getty Image

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【ミラン】カカ、アメリカ行きの決断は6月に

 カカの未来がミラノとアメリカの間で揺れている。ミランとの契約には、2014-15シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を得られなかった場合、選手側から契約を解消できるという項目が盛り込まれているが、これを行使できるのはシーズン終了から6月30日までの間のみ。したがって、もし残留を決意すればシーズン途中の退団(例えば来年1月)は不可能ということになる。「もう終わった選手」と囁かれていた昨夏も含め、これまでつねにカカの可能性を信じてきたミランは、カカのクラブ愛に希望をつないでいる。はたして、カカはどのような決断を下すのか。

【ユベントス】パリSGのラビオに関心

 ユベントスはポール・ポグバに続いてフランスに中盤の人材を求めている。ターゲットは、パリ・サンジェルマンのアドリアン・ラビオ。育成各年代の代表でプレーしてきたエリートで、カルロ・アンチェロッティ前監督の下、17歳でトップチームデビューを果たした95年生まれの大型MFだ。身長188センチ、テクニックとダイナミズム、戦術眼を備えたタレントで、前線への走り込みでフィニッシュに絡むプレーが得意科目。3MFのインサイドハーフでもっとも持ち味を発揮する。今シーズンはリーグ・アンで20試合、CLで6試合に出場し、2得点を挙げている。途中出場が多いが先発も13試合を数え、ロラン・ブラン監督の評価は高まるばかりだ。

 パリSGとの契約は2015年まで。もし今夏までに更新しなければ、クラブは売却を余儀なくされるだろう。ユーベはすでに代理人に状況を打診しており、この状況に乗じて獲得に乗り出す可能性がある。ただし、このオペレーションはポグバをめぐるそれとはまったく切り離されており、関連づけられることはないだろう。

 ラビオは08年、14歳の時に6か月間マンチェスター・シティに所属している。その時期に父親が事故に遭って全身麻痺になり、動かせるのは瞼だけという状態となってしまった。それもあって半年で母国に戻り、父の居所に近いポーFCでプレー。その後パリSGに移籍して家族でパリに移った。現在彼のマネジメントは母ヴェロニクさんが担っており、今後のキャリアもその判断次第。パリSGは契約更新を望んでいるが、まだ決断は下されていない。ユーベにもチャンスはある。

 そのユベントスが、同じくパリSGのジェレミー・メネーズを狙っているという噂も流れており、あるスイスのメディアはほとんど合意とまで伝えているが、こちらは当事者が否定している。ユーベの構想にメネーズの名前はなく、交渉した事実もないというのが、内部からの確かな情報だ。

【ナポリ】プレミアリーグでCBを物色中

 ナポリのスカウトがイングランドに飛び、ラファエル・ベニテス監督が獲得候補に挙げている何人かのセンターバックを直接視察している。メインターゲットは、以前からベニテスご執心の愛弟子、リバプールのマルティン・シュクルテル。さらに、アーセナルのトーマス・ヴェルメーレン、トッテナムのヤン・ヴェルトンゲンという両ベルギー代表も候補に入っている。

【カンブール】エル・マクリニに、ジェノアとリボルノが興味

 オランダのエールディビジで昇格組ながら中位と健闘中のカンブール。その中盤を支えるモロッコ系オランダ人モハメド・エル・マクリニに、イタリアの複数のクラブが注目している。中盤の底で守備的に振る舞いながら、攻守に質と量をもたらすダイナミックな26歳のMFで、2015年に契約満了を迎えるため、今夏が獲得のチャンス。ジェノア、リボルノはすでにスカウトを送ってプレーをチェック済みで、今後本格的に動き出すか。

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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