【移籍市場超速報】ユーベ戦の勝因は? 強化体制が機能するナポリの円滑

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2014年04月01日

ナポリの現在と未来はベニテスとビゴンのコンビに。

首位を独走するユベントスに快勝したナポリは、ベニテス監督とビゴンSDが主導する強化体制が円滑に機能。このイグアインをはじめ、ユーベ戦でゴールを奪ったカジェホンやメルテンスなど補強の成功は特筆すべきだ。 (C) Getty Images

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【ナポリ】ゴールはメルカートからやって来た

 本拠地サン・パオロでユベントスを2-0と下したナポリ。ゴールを決めたホセ・マリア・カジェホンとドリース・メルテンスは、いずれも今シーズンの新戦力だ。ラファエル・ベニテス監督とリッカルド・ビゴンSDの仕事の賜物である。

 ベニテスはゴンサロ・イグアインにナポリ入りを説得し、カジェホン、ホセ・マヌエル・レイナ、ラウール・アルビオルの獲得をプッシュした。ビゴンは水面下で優秀なスカウティングスタッフと共に、新たな戦力の発掘に取り組んできた。メルテンスをはじめ、今冬に獲得したエンリケ、ファウジ・グラン、ジョルジーニョはその大きな成果だ。最終ラインのレギュラーに定着したフェデリコ・フェルナンデスも、3年前に300万ユーロ(約4億2000万円)足らずで獲得した選手である。

 アウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、健全な財政を保つため、DF100万ユーロ(約1億4000万円)、MF200万ユーロ(約2億8000万円)、FW300万ユーロという年俸の上限を定めてきた。ほとんどの選手はその枠内で獲得されている(ただし、さらに目標を高く設定した今シーズンからはこのサラリーキャップには例外が許されている)。デ・ラウレンティスは時折、自ら他のクラブの会長と交渉して戦力を獲得しようとするが、ベニテスとビゴンはそれに対して拒否権を発動することができる。ダビデ・アストーリ(カリアリ)、ルカ・アントネッリ(ジェノア)、イシャク・ベルフォディル(インテルからリボルノにレンタル中)の獲得話はこうして流れることになったが、おかげでチームは監督のコンセプトに沿った戦力で固められ、満足のいく結果を残している。ナポリの現在と未来はベニテスとビゴンのコンビにかかっている。

【ウディネーゼ】ジャレッタSD「スクフェットは売らない」

 ウディネーゼのクリスティアーノ・ジャレッタSDは、3月31日のカターニャ戦前、『Sky Sport』の取材に答えて次のように語っている。

「ナポリがトマ・ウルトーに興味を持っている? 我々はナポリとも他のビッグクラブとも喜んで交渉に応じる。彼は非常にいいシーズンを送っているから、注目されるのは当然だ。シモーネ・スクフェット(96年生まれのGK)にはどこからもオファーは来ていない。いまここで断言してもいいが、彼だけは市場に出すつもりはない。これから焦らず落ち着いて成長しなければならない時期だ。そっとしておいてやるべきだ」

【ヴェローナ】若きタレント、ファレスとプロ契約

 ヴェローナはプリマベーラ(U-19)でプレーするアルジェリア系フランス人FWモハメド・サリム・ファレスと、2017年6月までのプロ契約を交わした。96年生まれのファレスはボルドーの育成部門で育ったが、学業に問題がありアカデミーでプレーを続けることができなかった。ヴェローナのスカウト、ファビオ・ソンメッラがそのタレントに目をつけて昨年1月に獲得、今シーズンはプリマベーラでウイングとしてプレーし、4得点・13アシストという傑出した活躍を見せている。今回のプロ契約はクラブの信頼と決意の証しだ。

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)

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