【移籍市場超速報】R・マドリーとチェルシーがサウサンプトンの主力に触手

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2014年03月27日

バイエルンは最終ライン強化のためセリエAに目を。

パスセンスと飛び出しに優れたララーナ(左)にはチェルシーが、3月の親善試合でイングランド代表デビューを果たした18歳のショー(右)にはR・マドリーが、それぞれ獲得をめざして動き始めたようだ。 (C) Getty Images

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【サウサンプトン】ショーにR・マドリー、ララーナにチェルシーが強い興味

 プレミアリーグで9位と善戦するサウサンプトンの主力に、メガクラブが触手を伸ばそうとしている。18歳の左SBルーク・ショーにはレアル・マドリー、キャプテンのMFアダム・ララーナにはチェルシーが、それぞれ強い興味を示し、動き始めている。値札は2人とも3000万ユーロ(約42億円)前後。売り手市場になることは間違いない。

【バイエルン】ローマのCBベナティアに興味

 バイエルンほどのチームをさらに強化するのは簡単ではない。しかしジョゼップ・グアルディオラ監督は、さらに強力なマシンを完成させようと、最終ライン強化のためセリエAに目を向けている。そのターゲットはローマのメハディ・ベナティア。ここ1か月間チェックを続けたスカウトのレポートはポジティブな内容だ。もっとも、ローマに放出の意志はなく、いまのところ交渉は始まっていないが、ベナティアの名前がバイエルンの獲得リストに挙がっているのは確かだ。

【ユベントス】スカウトをオランダに派遣。ターゲットはブルーマとロカディア

 ユベントスのスカウトが昨週末オランダに飛び、PSV対ローダJC戦を観戦した。視察対象は、PSVのCBジェフリー・ブルーマ(91年生まれ)と、ここまで15得点を挙げているFWユルゲン・ロカディア(93年生まれ)。ブルーマは昨夏PSVがチェルシーから完全移籍で獲得しているが、チェルシーは買い戻しオプションを持っており、優先権はそちらにある。

【ウディネーゼ】GK補強のためブルキ(グラスホッパー)獲得へ

 ウディネーゼは未来を見据えてGKの補強に動いている。ターゲットはスイスのグラスホッパーでプレーする90年生まれのロマン・ブルキ。すでにグラスホッパーに300万ユーロ(約4億2000万円)の移籍金をオファーしている。ブルキには以前カリアリも興味を示していた。しかし本人はイタリアへの移籍に乗り気ではないようで、ドイツあるいはイングランドのクラブを望んでいる。はたしてウディネーゼは説得に成功するか。

【カターニャ】キングスレイ・ボアテングにAZとヘーレンフェーンが興味

 ミランからカターニャにレンタル中の94年生まれのFW、キングスレイ・ボアテングに、オランダのAZとヘーレンフェーンが興味を持ち、獲得の可能性をミランに打診している模様だ。

【インテル】トヒル会長「前線にはトッププレーヤーが必要」

 ジャカルタからミラノ・マルペンサ空港に到着したインテルのエリック・トヒル会長は、マスコミに囲まれて次のようにコメントした。

「前線にはトッププレーヤーが必要だが、誰を獲るかはマネジメントと現場がどのように意思統一するかで決まってくる。ゼコ、トーレス、モラタという名前を新聞で呼んだ。このレベルの選手が必要なことは間違いない」

「エブラに関してはまったく接触はしていない。サーニャはプレミアリーグに残ることを決めた。いずれにしても、ジョナタンと長友のコンディションが良くない時に備えてサイドを強化する必要はある。ハンダノビッチとバルディ(リボルノにレンタル中)、このレベルのGKを2人も持てることは期待していなかったが、これは間違いなくポジティブなことだ」

 さらに昼食後、『Sky Sport』の取材に対して次のように発言した。

「イタリアとヨーロッパで競争力を高めるために補強を続けるつもりだ。ワルテル・マッザーリ(監督)がいるのは良いことだ。彼は自分の仕事に集中して取り組むプロフェッショナルだ。一緒にインテルを築いていきたいと思っている」

「トーレス、ゼコ、モラタというのは、新聞に出ていた名前だ。我々は名前を出したりはしない。私が言ったのは、彼らの誰かが来ればインテルにとっていい補強になるということ。チームにとっていい名前であるだけでなく、マーケティングにとっても有益であるべきだ。これはクラブの戦略の一部をなしている。銀行とも連携しながらやって行かなければならないのもそのため。ビジネスの世界ではそれが当然のことだ」

【ノバーラ】94年生まれのFWマンコーニにウディネーゼ、ユーヴェが興味

 セリエBのノバーラでプレーする94年生まれのFWヤコポ・マンコーニに、セリエAの複数クラブから注目が集まっている。ウディネーゼは、共同保有権を120万ユーロ(約1億6800万円)で獲得しつつ、あと1年ノバーラに残して成長を待つという方針でアプローチ中だ。一方、ユベントスもここにきて獲得を狙いはじめた。3月25日のノバーラ対テルナーナ戦には、プリマベーラ(U-19)の監督ファビオ・グロッソが観戦に訪れていた。2年前までは実質6部リーグのアマチュアクラブでプレーしていた20歳にとっては、大きな飛躍のチャンスだ。

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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