【セルジオ越後】U-20W杯で大きな宿題を残した日本。いまA代表に一番近いと考える選手は…

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2017年06月12日

ベネズエラ戦では疲労の色が見えた。

延長戦の末にベネズエラに0-1で敗戦。U-20日本代表の戦いはベスト16で幕を閉じた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 U-20ワールドカップの決勝戦が6月11日に行なわれ、イングランドが初優勝を飾った。一方、内山監督率いるU-20日本代表は、決勝トーナメント1回戦で延長戦の末に、準優勝のベネズエラに0-1で敗れた。

 日本はいくつかチャンスを作るなど奮闘はしたが、前の試合から中2日で臨んだ影響か、堂安ら中心選手に疲労の色が見えた。実際、延長戦では足が止まった選手も多かったよね。途中出場で流れを変える人材がいなかったのも痛かった。球際での強さ、ゴール前での落ち着きも含め、ベネズエラに劣っていたよ。

 
 今大会を振り返ると、日本は前からプレスをかけられると苦戦した。特にウルグアイ、ベネズエラ戦では、焦りが見られ、プレーが雑になりがちだった。ドリブルが持ち味の堂安や久保も、身体をぶつけられると、かわし切れないシーンが多かったよ。
 
 逆にイタリアのようにゴール前にブロックを敷かれた場合は、余裕でパスを回せた。でも、見方を変えればボールを持たされていただけ。狭いエリアもしくは相手に囲まれた状況でボールをキープし、的確にパスをつなぐ技術が欠けていた。今回突きつけられた課題は日本にとって永遠のテーマである。
 
 また、2-2のドローだったイタリアとの試合について詳しく言及すれば、前半早々に2点を奪われながら、堂安の2ゴールで同点に追いついたところまでは良かった。ただ、2-2の引き分けでも、グループ3位で決勝トーナメントに進める日本は、そこからあまり攻めなかった。
 
 イタリアも2位の座を死守するためにディフェンスを固めた。あそこでもう一押しすれば、日本は勝っていたと思うよ。だからこそ悔しいんだ。結果論だけど、そうすれば、ベネズエラとの対戦は避けられた。まあ、2位通過だと優勝候補のフランスとの対戦だったたわけだが……。
 
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