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【U-20W杯】マラドーナ、メッシ、アグエロ、ポグバ…錚々たる名前が並ぶ大会MVPに輝いたソランキとは?

カテゴリ:ワールド

国際大会

2017年06月12日

大会開幕後にリバプール入団を発表。

イングランドの初優勝に貢献し、自身も4ゴールを挙げてゴールデンボールに輝いたソランキ。来シーズンは新天地のリバプールで、どのようなプレーを見せてくれるか。 (C)Getty Images

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 イングランドの初優勝で幕を閉じた2017年U-20ワールドカップ。まさに「若手の見本市」と呼べる同大会でその名を世界に轟かせたのが、4ゴールを挙げて母国を頂点に導くとともに、自身もゴールデンボール(大会MVP)に輝いたFWのドミニク・ソランキだ。
 
 ゴールデンボールの過去の受賞者を知れば、その価値の大きさがわかるだろう。ディエゴ・マラドーナ(79年大会)を筆頭に、リオネル・メッシ(05年大会)、セルヒオ・アグエロ(07年大会)、ポール・ポグバ(13年大会)といった錚々たる顔ぶれが並ぶ。大会後に世界の最高峰に到達していった彼らと同じ道を、ソランキはいわば辿っているというわけだ。
 
 特筆に値したのが、決勝トーナメント以降の活躍ぶり。とりわけ2ゴールを挙げてチームを3-1の逆転勝利に導いた準決勝のイタリア戦は見事だった。敵の密着マークも苦にしない安定したポストワークで攻撃の基準点となり、巧みな反転で前を向けば自らドリブルで仕掛けて敵陣を切り裂いた。
 
 とくに際立っていたのが、当たり負けしない体幹の良さとバランス感覚、スピードに乗った状態でもコントロールを失わないドリブル、低弾道の強烈なミドルシュートだ。
 
 ソランキの活躍をもっとも喜んでいるのは、大会開幕後にこの19歳の逸材をチェルシーから獲得していたリバプールだろう。2017年6月で契約が切れるボスマンプレーヤーだったため、移籍金はゼロだった。
 
 リバプールの前線で定位置を争うのは、ロベルト・フィルミーノやディボック・オリギといった顔ぶれ。まずはチーム内で厳しい勝負が待っている。とはいえ、U-20ワールドカップで示したポテンシャルに疑いの余地はなく、なにより大きな自信を手に入れたのはソランキにとって収穫だ。
 
 2017-18シーズンのプレミアリーグで、もっとも注目すべき選手のひとり。そう言っても過言ではないだろう。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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