同点ゴールを許したものの、以降は気迫のセーブでゴールを死守

相変わらずの気合のこもったプレーで、好セーブも幾度か見せた川島。メスの公式サイトでは、試合後の安堵した表情で流暢なフランス語を披露する川島の姿を見ることができる。 (C) Getty Images
4月30日(現地時間)、リーグアン第35節が行なわれ、メスの川島永嗣はリーグ戦2度目の先発出場を果たし、チームはホームでナンシーを2-1で下した。
第3のGKとして昨夏にメスに加入し、トップチームではプレーする機会に恵まれなかった川島だが、31節のパリ・サンジェルマン戦で抜擢されてリーグアン・デビュー。しかしこの時は、終了間際の失点で敗北(2-3)を喫していた。
迎えた2戦目、正GKのディデョヨンを差し置いてホーム、サン・シンフォリアンのピッチに立った彼は、41分にナンシーのマサウアに同点とされたものの、以降は気迫のこもったプレーを披露。53分にエヌグエトが挙げたゴールによるリードを、最後まで守り切った。
公式戦デビュー戦となった1月8日のフランス・カップ9回戦のランス戦も0-2で落としており、3戦目にしてついに初勝利。試合後は、喜びと安堵から、表情を緩ませる川島の姿があった。
メスは勝点を37(本来は39だが観客の不祥事で勝点2を剥奪された)に伸ばしたものの、順位は20チーム中15位。降格圏の19位ナンシーとの勝点差は5、プレーオフに回る18位カーンとは4差と、残り3試合ながらも、厳しい位置にいる。
残り試合は、リール(11位)、トゥールーズ(12位)、ギャンガン(10位)と中位勢との対戦となる。3チームとも欧州カップの可能性はなく、モチベーションという点ではメスが上回っていると言えるかもしれないが、上位であることから、いずれも簡単な戦いとはならないだろう。
これらの重要な戦いで、ヒンシュベルガー監督が、経験のある川島にゴールの番人を託し続けるのか、注目されるところ。次戦、アウェーでのリール戦は5月6日に行なわれる予定だ。
【ハイライト動画】川島がフル出場!気迫のセーブも見せる|メス 2-1 ナンシー