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【セルジオ越後】渋谷あたりにいる人にU-20代表の写真を見せて、名前が分かる選手が何人いるか疑問だよ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2017年04月25日

日本サッカーの底上げを考えても、世界大会に“参加”するだけではダメ。

最後の国内合宿に臨んだ内山ジャパン。本大会ではグループリーグ突破を果たしてほしい。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 5月のU-20ワールドカップに出場するU-20日本代表が、登録メンバー発表前最後の国内キャンプを行なった。何人かの主力がいなかったけど、最終選考の意味合いもあっただけに、選手たちは必死の想いでキャンプに挑んだのではないだろうか。

 トレーニングマッチでは、メンバーを落としたJ2の千葉に4-1で快勝した。個々の調子を見極めるという点では問題ないにせよ、強化試合としてはいかがなものか。せめてJ1のクラブと戦って、現時点で自分たちはどこまでできるかを知る機会にしてほしかった。

 本大会では、最低でもグループリーグ突破がノルマだ。この世代の選手たちは、ほとんどが無名だと思う。選手たちの写真を、渋谷あたりに集まっている人に見せて、果たして何人が名前を言えるか疑問だよ。
 
 U-20代表は厳しいアジア予選を1位で突破しているのに、反響は薄かったよね。世間一般の認知度はおそらく低いはず。その現実を前にして、自分たちの存在を強くアピールするためには、とにかく本番で結果を出すしかないんだ。

 決勝トーナメントに進めなければ、メディアに取り上げてもらえず、たいした話題にもならないまま、フェードアウトしてしまうだろうね。帰国の途に就いた選手たちが、所属クラブに戻ってレギュラー争いを勝ち抜けるかどうか不安だ。

 A代表に引き上げたくなるような候補者も出て来ないんじゃないかな。日本サッカーの底上げを考えても、せっかくの世界大会に“参加”するだけではダメなんだ。
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