16位から勝点6差の10位レバークーゼンまでは予断を許さない

インゴルシュタット戦では3点先取された後に2点を返したものの、あと1点が奪えず。5試合連続白星なしのアウクスブルクに打開策はあるか。宇佐美貴史にも期待したいところだが、6試合連続出場なしという状況では……。 (C) Getty Images
ブンデスリーガの残留争いは、今シーズンも過酷だ。
17、18位が自動降格、16位が2部リーグ3位チームとの入れ替え戦に回ることになるわけだが、現時点でどのチームに降格の危険性があるかを探ってみようと思う。
ここまで勝点わずか15で、16位アウクスブルクに勝点差で14も引き離されている最下位ダルムシュタットについては、降格圏内を抜け出すことは非常に厳しいと思われる。よって今回は、17位、16位をめぐる争いに絞っていく。
まず、参考として昨シーズンの同時期の順位と最終的に降格したクラブを比較すると、27節終了時に降格圏にいたのは18位ハノーファー、17位フランクフルト、16位ホッフェンハイムの3チームだったが、実際に降格したのはハノーファー(18位)、シュツットガルト(17位)の2チームだった。
フランクフルトは16位で入れ替え戦に回り、何とか残留を果たしている。
注目はシュツットガルトだろう。27節終了時では11位で、フランクフルト、ホッフェンハイムに勝点5差をつけていた。だが、後半戦で調子を崩していたシュツットガルトは、最後まで流れを取り戻すことができないままずるずると順位を下げ、17位で自動降格の憂き目に遭った。
一方、一時は最下位に沈んでいたホッフェンハイムは、ユリアン・ナーゲルスマンの監督就任から息を吹き返し、見事に残留を果たしている。同じく危ない状況に追い込まれていたフランクフルトも、ニコ・コバチ監督への交代がターニングポイントとなった。
いずれにしても、残留争いで重要なのは、やはり粘り強さだ。一気に勝点を積み重ねることはできない。勝てないまでも引き分けに持ち込み、一つひとつの試合で勝点を着実に拾っていくことが大切になる。
流れが悪いチームの特徴としては、不用意に勝ちばかりを狙うあまりに守備が崩壊し、立て直しが利かなくなってしまう点だ。
そうしたポイントを、今シーズンの状況に照らし合わせてみるとどうなるだろうか。
数字上では、16位から勝点6差の10位レバークーゼンまではまだ予断を許さないが、レバークーゼン、ブレーメン、シャルケ、ヴォルフスブルク、ハンブルクは、悪いなりにポジティブな要素を持っており、少しずつでも勝点を手にしている。
ここ7試合で6勝のブレーメンは完全に勢いに乗っており、よほどのことがない限り再転落はないはずだ。ハンブルクはホームでの強さがあり、ヴォルフスブルクはマリオ・ゴメスの好調ぶりがプラス材料だろう。
レバークーゼン、シャルケも、コンスタントさにはまだ欠けるが、そもそものクオリティーが高いチームだ。
さらに17位のインゴルシュタットも、マインツ、アウクスブルクという残留を直接争う2チームに連勝したことで、16位(アウクスブルク)まで勝点4差まで迫ってきている。自慢だった堅守が復活したことで、大崩れはしないだろう。
17、18位が自動降格、16位が2部リーグ3位チームとの入れ替え戦に回ることになるわけだが、現時点でどのチームに降格の危険性があるかを探ってみようと思う。
ここまで勝点わずか15で、16位アウクスブルクに勝点差で14も引き離されている最下位ダルムシュタットについては、降格圏内を抜け出すことは非常に厳しいと思われる。よって今回は、17位、16位をめぐる争いに絞っていく。
まず、参考として昨シーズンの同時期の順位と最終的に降格したクラブを比較すると、27節終了時に降格圏にいたのは18位ハノーファー、17位フランクフルト、16位ホッフェンハイムの3チームだったが、実際に降格したのはハノーファー(18位)、シュツットガルト(17位)の2チームだった。
フランクフルトは16位で入れ替え戦に回り、何とか残留を果たしている。
注目はシュツットガルトだろう。27節終了時では11位で、フランクフルト、ホッフェンハイムに勝点5差をつけていた。だが、後半戦で調子を崩していたシュツットガルトは、最後まで流れを取り戻すことができないままずるずると順位を下げ、17位で自動降格の憂き目に遭った。
一方、一時は最下位に沈んでいたホッフェンハイムは、ユリアン・ナーゲルスマンの監督就任から息を吹き返し、見事に残留を果たしている。同じく危ない状況に追い込まれていたフランクフルトも、ニコ・コバチ監督への交代がターニングポイントとなった。
いずれにしても、残留争いで重要なのは、やはり粘り強さだ。一気に勝点を積み重ねることはできない。勝てないまでも引き分けに持ち込み、一つひとつの試合で勝点を着実に拾っていくことが大切になる。
流れが悪いチームの特徴としては、不用意に勝ちばかりを狙うあまりに守備が崩壊し、立て直しが利かなくなってしまう点だ。
そうしたポイントを、今シーズンの状況に照らし合わせてみるとどうなるだろうか。
数字上では、16位から勝点6差の10位レバークーゼンまではまだ予断を許さないが、レバークーゼン、ブレーメン、シャルケ、ヴォルフスブルク、ハンブルクは、悪いなりにポジティブな要素を持っており、少しずつでも勝点を手にしている。
ここ7試合で6勝のブレーメンは完全に勢いに乗っており、よほどのことがない限り再転落はないはずだ。ハンブルクはホームでの強さがあり、ヴォルフスブルクはマリオ・ゴメスの好調ぶりがプラス材料だろう。
レバークーゼン、シャルケも、コンスタントさにはまだ欠けるが、そもそものクオリティーが高いチームだ。
さらに17位のインゴルシュタットも、マインツ、アウクスブルクという残留を直接争う2チームに連勝したことで、16位(アウクスブルク)まで勝点4差まで迫ってきている。自慢だった堅守が復活したことで、大崩れはしないだろう。