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【岩本輝雄のオタクも納得!】守備意識の高まった川崎。プレスがハマらない相手にはどう戦うべきか?

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2017年03月15日

ボールを繋ぎまくって、できるだけ相手を押し込む。

完全移籍で今季、加入した阿部は抜群のスピードを誇る期待のアタッカー。CF以外にも、トップ下で起用しても面白そうだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 先日の2-1で柏に勝利したゲームを見る限り、今季の川崎は、かなり期待が持てるんじゃないかな。
 
 4-2-3-1の川崎は、1トップに阿部を起用してきたけど、彼のスピードが上手く生きていたと思う。縦にグンと行く迫力は相手からすれば脅威だし、前線からのプレスでも効いていた。
 
 前半のアディショナルタイムに生まれた2点目は、柏DFのコントロールミスを阿部が拾って、憲剛にアシストしたもの。これも、阿部のプレッシャーが相手を慌てさせたからこそのゴールだったと思う。
 
 周りとの連係も良かったよね。2列目の右サイドを務めた小林が、ダイアゴナルの動きで裏を狙ってくる。それと入れ替わるように阿部がサイドにポジションを取ったり、このあたりの流動性は非常にスムーズだった。
 
 1トップにはサイズの大きな選手が理想的と言われたりもするけど、阿部のプレーを見ていると、身体の大きさは関係ないと思えてくる。速くて、テクニックがあって、周囲とも上手く連動できる阿部を頂点に置くことで、いわゆる“ゼロトップ”として、川崎の攻撃は機能していた。
 
 阿部に関しては、トップ下で起用してみても面白いんじゃないかな。能力の高い選手だし、様々な役割に応えてくれるはず。川崎には他にも、家長や三好というアタッカーがいるから、組み合わせ次第では、いろんな戦い方ができそうだね。
 
 攻撃面だけでなく、鬼木監督になってからは、チーム全体で守備の意識がこれまで以上に高くなっていると思う。阿部のゴールでも触れたけど、高い位置から奪いに行こうとするアグレッシブさがいい。
 
 もっとも、柏戦は相手が“つなぎ”を得意とするスタイルだったから、前からのプレスがハマった部分はあると思う。
 
 それなら、柏のように後ろからパスをつながず、シンプルに長いボールを蹴ってくるようなチームとはいかに戦うべきなのか。
 
 ひとつの対策としては、よりポゼッションを重視すること。ボールを繋ぎまくって、できるだけ相手を押し込むようにする。そのままゴールを奪うのが理想だけど、ボールを取られる位置がより相手陣内の深い位置ならば、ロングボールの供給先を孤立させることができて、ボール奪取もしやすくなる。
 
 パスワークに関して、川崎は他の追随を許さないだけに、その持ち味をフルに活用すれば、蹴ってくる相手に対しても主導権を握れるはずだ。

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