【岩本輝雄のオタクも納得!】ガンバの底力が見えた完勝劇。今野はいまだスーパーな存在

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2017年03月09日

ACLでの惨敗を引きずらず、しっかりと修正してきた。

中盤で絶大な存在感を見せた今野。G大阪の新システムを機能させるためには、欠かせないひとりだ。写真:田中研治

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[J1リーグ2節]柏1-3G大阪/3月5日(日)/柏
 
 ガンバが文字通り完勝した試合だった。
 
 4日前のACLで済州ユナイテッドFCに1-4と完敗した後だっただけに、どんな戦いを見せるのか興味深く見ていたけど、とにかく中盤の3人が素晴らしかったね。
 
 遠藤をアンカーに据えて、その前の2枚のインサイドハーフを今野と倉田が務める。この3人のバランスがすべてだった、とは言い過ぎかもしれないけど、彼らの働きがこの日の勝点3を引き寄せたのは事実だろう。
 
 ガンバのシステムは3-5-2。初瀬と藤春の両ウイングバックがアグレッシブに前に行くことで、攻撃に迫力が生まれたとはいえ、そうなるとどうしても両サイドが空いてくる。
 
 でも、そのスペースが致命傷にならなかったのは、今野がいたから。彼の守備力について改めてここで記すまでもないけど、的確なポジショニングはさることながら、奪いに行くタイミングも抜群。数的不利になるような場面はほとんどなかったと思う。
 
 中盤3人の距離感も良かったし、遠藤の非凡なパスセンスと、倉田の高いテクニックでゲームを作る。見ていて、本当に面白かった。
 
 また、2トップのアデミウソンは前を向いたら速いし、長沢の高さも脅威。エアバトルでは、3バックのセンターに入ったファビオが何度も撥ね返し、球際でも強さを発揮する。
 
 GKの東口は、1-1で迎えた56分に、決められていてもおかしくないD・オリヴェイラのヘディングシュートをストップ。その5分後に、長沢の勝ち越し点が生まれたことを考えれば、勝負の行方を大きく左右したビッグセーブだった。
 
 今オフは話題を集めるような補強はなかったとはいえ、タレント力は決して引けを取らない。ACLでの惨敗を引きずらず、しっかりと修正してくる。このあたりに、ガンバの底力が見て取れる。
 
 新たに導入した3バックが、さらに機能してくれば、かなり手強いチームになるはず。たった1試合だけの結果だけど、選手たちは少なからず手応えを得ただろうし、悪い流れを断ち切り、今後に向けて弾みがつく勝利だったと思う。

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