【J1チャンピオンシップ展望】不気味な鹿島。浦和に懸念があるとすれば…

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年11月22日

「延長戦廃止」の影響がどう出るか。

今季のチャンピオンシップの組み合わせ。川崎と鹿島の勝者が、決勝で浦和と戦う。

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 昨季のチャンピオンシップ(以下CS)からの唯一にして最大一の変更点が「延長戦の廃止」だ。
 
 一発勝負となる準決勝の「勝敗の決定方法」は「90分間(前後半各45分)の試合を行ない、勝敗が決しない場合は年間勝点上位チームを勝者とする」で、ホーム&アウェー方式の決勝のそれは「2試合が終了した時点で勝利数が多いチームを優勝とする。2試合が終了した時点で勝利数が同数の場合には、次の順で決定する。①2試合の得失点差、②2試合におけるアウェーゴールの差、③年間勝点1位チーム」というものだ。
 
 例えば、年間勝点3位の鹿島が決勝に駒を進めるには少なくとも90分以内に“1点”が必要。そう考えると、川崎と鹿島の準決勝はオープンな展開になる可能性が高い。
 
 打ち合いなら今季J1で最多得点の川崎に分がありそうだが、そうとも言い切れない。10月29日の鹿島戦で左ハムストリングを痛めたエース格の小林悠が全治4週間で戦線離脱。加えて、鹿島の伝統の力も侮れないからだ。
 
 第2ステージは6勝2分9敗の11位と不調の鹿島だが、一発勝負となれば話は別だ。2010年に天皇杯、11年、12年、15年にナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を制した勝負強さはおそらく健在で、過去にCSを経験しているベテラン・小笠原満男の存在も大きい。
 
 これまで無冠という川崎のいわゆる“経験不足”を踏まえれば、準決勝では昨季と同様(年間勝点3位のG大阪が同2位の浦和を破って決勝進出)に下剋上が起きても不思議はないはずだ。
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