【日本代表】ハリルジャパンが避けて通れない問題。「国内組を使ってよ」に対する回答

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2016年11月23日

主力のコンディションの問題は、2017年も避けて通ることはできない。

満足に出場機会を得られていない海外組は、常にコンディションの不安が付きまとう。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 サウジアラビアに勝利し、日本はワールドカップ出場圏内の2位につけた。これで最終予選も折り返し地点。来年3月に迎えるアウェーのUAE戦、ホームのタイ戦に向け、ひとまずハリルホジッチの続投は間違いない。

 本田圭佑、香川真司、岡崎慎司がポジションを失い、日本代表は大競争時代を迎えている。そのきっかけになったのは、コンディション問題だった。

 欧州でプレーする海外組は、合流して中3日、悪い時は中2日で試合を迎えることがある。また、レギュラー争いが厳しい欧州クラブでは、コンスタントに試合に出られないことが多く、ゲーム体力に不安を抱えてしまう。
 
 特にサウジアラビア戦はハイプレス戦術をチョイスしたため、激しいゲームテンポに耐えられるか否か、コンディションの優劣がポイントだった。本田圭佑が外れ、久保裕也が抜てきされたのは、そのような背景がある。
 
 2017年も、この問題を避けて通ることはできないだろう。
 
 特に、今は絶好調の清武弘嗣がセビージャでベンチ外のまま時間を過ごし、いちいち数か月ぶりの公式戦として大一番を迎えてしまうリスクは看過できない。清武、本田、香川だけでなく、吉田麻也や長谷部誠など、多くの選手に不安がある。

 だったら、国内組を使ってよ――。
 
 そんな声も聞こえてくる。コンディションの悪い海外組を使うくらいなら、Jリーグで調子の良い選手を使えと。むしろ、国内中心でメンバーを組んだほうが、環境的な要因に左右されるケースが減る。その意見は、一理ある。
 
 日程に余裕がない昨今のサッカー界で、海外クラブに所属する選手を国際Aマッチデー以外で拘束することは難しい。そのため、世界の代表チームはシンプルな戦術で、大会中に尻上がりにコンディションを高めることがスタンダードになった。
 
 国内組なら、スケジュールを調整しやすいので、頻繁な合宿を行ない、戦術を深化させることも現実的だ。世界のスタンダードではないが、逆に、国内組中心ならではのメリットがある。
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