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【高卒ルーキー誕生秘話】C大阪内定の札幌大谷高・大山武蔵の超快足がボランチで生かされたのはなぜか

カテゴリ:高校・ユース・その他

平野貴也

2016年10月21日

30メートルを3秒9で走るスピードは際立っていた。

チェルシーのアザールを参考にしているという大山。プロの世界でさらなる飛躍を期待したい。写真:平野貴也

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 プロの世界へ身を投じる。夢を叶える行為は、新たな覚悟の始まりとなる。C大阪への来季入団が内定した札幌大谷高のMF大山武蔵は、これまで強く意識していなかった目標をハッキリと視野に捉えていた。
 
 プロ入り後の目標を聞くと、「まずC大阪で主力になること」と話した後で「東京五輪は自分も目指しているので、関わりたい。今までは、頑張りたいなと思う程度で具体的には意識していなかったけど、プロに進むことが決まって、意識できる立ち位置になったと感じている」と付け加えた。
 
 プロレベルの選手になるという目標を達成すると同時に、日の丸レベルへの進化を心に描き始めていた。札幌大谷高の田部学監督は「少し良くても満足しない子。環境さえ整えてあげれば成長できる」と教え子のさらなる飛躍に期待を寄せていた。
 
 夏の高校総体(インターハイ)では全国大会に出場し、初戦となった2回戦の星稜(石川)戦でインパクト十分の鋭い抜け出しを見せてPKを獲得。先制点を奪う活躍を見せた。残念ながら逆転負けを喫して姿を消したが、エースの存在感は格別だった。
 
 身長167センチと小柄ではあるが、当たりには強い。なにより、30メートルを3秒9で走るという快足は、際立っていた。イングランドプレミアリーグの強豪チェルシーで活躍するベルギー代表MFのエデン・アザールを参考にしている快足アタッカーは、高校トップクラスの大会を経て、プロの世界へと羽ばたこうとしている。
 
 それにしても、なぜボランチで起用されているのか。プレーの特徴を見れば、前を向いた時のアタック能力が最大の魅力であることは明らかだ。中央突破や中盤からの抜け出しが期待できる部分はあるが、高校総体で見た限り、より前線で起用される方が自然ではないかと感じた。
 
 謎をひも解く鍵は、大山を育ててきた指導者たちの努力と工夫にあった。大山は、下手をすれば、足が速いだけの選手で終わりかねない素材だったのだ。
 
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