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「発言もあまりしたくない」真意が伝わる一言。ただ旗手怜央は丁寧に言葉を紡ぐ。W杯への想い「最後まで何があるか分からない」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年11月29日

プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出

フェイエ戦で1G1Aの活躍ぶり。旗手はハイパフォーマンスで勝利に貢献した。(C)Getty Images

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 11月27日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第5節で、セルティックは敵地でフェイエノールトと対戦し、3-1の逆転勝利を収めた。

 ピッチの上では4人の日本人選手が躍動した。上田綺世がフェイエノールトの先制弾を蹴り込み、セルティックの旗手怜央は1ゴール・1アシスト、前田大然が2アシストと、アタッカー陣が数字を残した。そしてフェイエノールトのディフェンスリーダー渡辺剛は、山梨学院大付属高の後輩、前田とELの舞台で激しいデュエルを繰り広げた。

 今季のオランダリーグで13ゴールを叩き出し、得点ランキングで首位に立つ上田にとって、11分に挙げた先制点はEL初ゴール。黄金のコンビを組むセム・スタインのラストパスを受け、キーパーとの1対1でゴール右隅に決めた

「いつも通りと言えばいつも通りですが、セムとの良い関係(からゴールが決まった)。僕が狙った、空いているスペースに良いパスを出してくれました。セムが良いお膳立てをしてくれました」

 2トップを得意とする上田は、得点シーン以外でもシャドーストライカータイプのスタインと良い連係を披露。その後、セルティックに逆転されたこともあり、75分からロビン・ファン・ペルシ監督の息子シャキール・ファン・ペルシと2トップを組んだ上田は終盤、スタインとのパスワークで左サイドを抜け出したファン・ペルシのクロスに、ファーポスト際で豪快なヘッドで合わせたが、惜しくも外した。

 この2トップ・1シャドーの迫力は、日本代表がボリビア戦の終盤に見せた上田、町野修斗、後藤啓介のストライカー陣による1トップ・2シャドーを彷彿させた。

 ファン・ペルシ、スタインとのトリオを上田はこう振り返った。

「ああやって大胆に前にボールを入れて、そこからセカンドを拾って――、というサッカーをする分には良いと思います。(アタッカーが前線で1人増えることで)チームに大きく負担がかかるかもしれませんが、その分、チャンスは作れると思います」
 
 この日のヒーローは、プレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選ばれた旗手だろう。

「チームとしてやるべきことができました。我慢する時間もありつつ3点取った。失点はもったいなかったですけれど、3点取って勝てたことは大きかったと思います」

 31分、右ポケットを突いた旗手は、ファーポストで待ち構えていたヤン・ヒョンジュンに正確なクロスを通し、同点ゴールをアシストした。

「現代のサッカーでああいう位置は取らないといけないポジション。あそこを取れれば相手のディフェンダーはどうしても後ろ向きで守備をせざるを得ない。最後、落ち着いて(ヤン・ヒョンジュンのいた)奥まで見ることができたのは良かったと思います」

 無人のゴールに蹴り込んだ43分の逆転弾は、GKティモン・ベーレンロイターのキックを前田が単独で詰めてブロックしたのを拾って決めたもの。事前にフェイエノールトも前田の献身的なプレスをスカウティングしていたはずだが、ピッチの上で感じるスピードは予想以上のもの。まさに初見殺しの前田のスピードだった。このシーンを旗手が説明した。

「(チームでは)キーパーにプレスをかけないという話だったんですが、大然には『行ける時は行っていい。俺が付いていくから』という話をしました。あれは大然の単独の力だとは思います。ああやって相手を自由にさせないプレーというのは彼の特長のひとつ。(自身のゴールは)大然のおかげです」

 昨シーズン終盤、5月14日のアバディーン戦で膝を負傷した旗手は今季、コンディションが上がらず、思うようなプレーを披露できない時期が続いた。

「シーズンが始まってからコンディションが上がってないなと思ってました。そこは我慢ではないですが、やるべきことをしっかりやったうえで、あとから付いてくるものだと思います。少しずつ出場時間が長くなり、結果も出てきました。(怪我は)完治してますが、自分のコンディションも、チームもうまくいってなかった。コンディションは生き物じゃないですけれど、上がってくる時は上がってきます。我慢して、今があると思います」
 
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