宮本恒靖会長はズバリ指摘
[国際親善試合]日本 0-2 アメリカ/9月9日/ロウアードットコム・フィールド
2026年の北中米ワールドカップで優勝という壮大な目標を掲げている日本代表。出場国が48か国に増え、最大8試合を戦い抜くためには、かつてないほど分厚い選手層が必要になってくる。
それは森保一監督も前々から強調していたこと。「アジアで2チーム分、3チーム分の編成をして、勝ってきたことで、間違いなく日本代表全体の底上げができている」と指揮官は自信を持っていた。
果たして、その選手層がアメリカに通用するのか。先発11人全員入れ替えの陣容で、ベストメンバーで戦った3日前のメキシコ戦(0-0)同等の強度と組織力を示せるのか。それが今回の大きな注目点と位置づけられた。
アメリカ戦のスタメンは、長友佑都(FC東京)、伊東純也(ヘンク)、前田大然(セルティック)の3人を除くと、全員がキャップ数10以下の選手たち。「フレッシュなメンバーで若手も多くて、絶対に難しくなると思っていた」と伊東も話したが、やはり日本はメキシコ戦ほどの連動したハイプレスをかけられず、じわじわと主導権を握られた。
30分に1失点目を喫した後は、一方的にボールを回される苦しい展開。36分に伊東がGKと1対1になる絶好のチャンスも仕留められず、ビハインドのまま試合を折り返すことになった。
後半からは最終ラインを4枚にシフトチェンジし、前に厚みを加えたが、なかなかゴールに迫れない。そこで森保監督は、主力級の3人を送り出し、流れを変えようと試みたが、直後にフォラリン・バロガン(モナコ)に致命的な2点目を献上。「正直、2失点してからは、もうチームとして崩れちゃった感じはある」と、鎌田大地(クリスタル・パレス)も苦渋の表情を浮かべるしかなかった。
2026年の北中米ワールドカップで優勝という壮大な目標を掲げている日本代表。出場国が48か国に増え、最大8試合を戦い抜くためには、かつてないほど分厚い選手層が必要になってくる。
それは森保一監督も前々から強調していたこと。「アジアで2チーム分、3チーム分の編成をして、勝ってきたことで、間違いなく日本代表全体の底上げができている」と指揮官は自信を持っていた。
果たして、その選手層がアメリカに通用するのか。先発11人全員入れ替えの陣容で、ベストメンバーで戦った3日前のメキシコ戦(0-0)同等の強度と組織力を示せるのか。それが今回の大きな注目点と位置づけられた。
アメリカ戦のスタメンは、長友佑都(FC東京)、伊東純也(ヘンク)、前田大然(セルティック)の3人を除くと、全員がキャップ数10以下の選手たち。「フレッシュなメンバーで若手も多くて、絶対に難しくなると思っていた」と伊東も話したが、やはり日本はメキシコ戦ほどの連動したハイプレスをかけられず、じわじわと主導権を握られた。
30分に1失点目を喫した後は、一方的にボールを回される苦しい展開。36分に伊東がGKと1対1になる絶好のチャンスも仕留められず、ビハインドのまま試合を折り返すことになった。
後半からは最終ラインを4枚にシフトチェンジし、前に厚みを加えたが、なかなかゴールに迫れない。そこで森保監督は、主力級の3人を送り出し、流れを変えようと試みたが、直後にフォラリン・バロガン(モナコ)に致命的な2点目を献上。「正直、2失点してからは、もうチームとして崩れちゃった感じはある」と、鎌田大地(クリスタル・パレス)も苦渋の表情を浮かべるしかなかった。
先発したパリ五輪世代の藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)や鈴木唯人(フライブルク)らにとっては千載一遇のチャンスだったはずだが、主力を追い抜くような圧倒的な存在感を示した選手は皆無に近かった。
「今日とメキシコ戦を比べた時に、相手のボールを奪いに行く時の距離は一歩遠かったと思うし、相手にかわされて、そのまま下がらざるを得ない状況になるシーンが多かった」と、現地視察した日本サッカー協会の宮本恒靖会長はズバリ指摘した。
さらには「前回はドグソになったような勝負どころのシーンでパワーを出せたけど、今回は選手を交代して、良い流れになった時にファウルして、簡単にやられている。絶対に抜いてはいけないところを主力が分かってプレーするだけじゃダメで、どんな選手が出ても締めるべきところで締めるのが大事」とも発言。メンバー全員がそのレベルに達していないことを痛感した様子だった。
元代表キャプテンと似たような感想を吐露したのが、1失点目に関与した長友佑都(FC東京)だ。
「ワールドカップ優勝を目標にしている以上、11人だけでは勝てない。本当に、いるメンバー全員が同じレベル、今日出た選手が前回以上のパフォーマンスを出せないと優勝はできないんで。個で上回らないといけないと思います」と神妙な面持ちで言う。本番までの9か月間で、日本はどれだけ選手層を引き上げられるのか。それを森保監督もより真剣に考えていくべきだろう。
「今日とメキシコ戦を比べた時に、相手のボールを奪いに行く時の距離は一歩遠かったと思うし、相手にかわされて、そのまま下がらざるを得ない状況になるシーンが多かった」と、現地視察した日本サッカー協会の宮本恒靖会長はズバリ指摘した。
さらには「前回はドグソになったような勝負どころのシーンでパワーを出せたけど、今回は選手を交代して、良い流れになった時にファウルして、簡単にやられている。絶対に抜いてはいけないところを主力が分かってプレーするだけじゃダメで、どんな選手が出ても締めるべきところで締めるのが大事」とも発言。メンバー全員がそのレベルに達していないことを痛感した様子だった。
元代表キャプテンと似たような感想を吐露したのが、1失点目に関与した長友佑都(FC東京)だ。
「ワールドカップ優勝を目標にしている以上、11人だけでは勝てない。本当に、いるメンバー全員が同じレベル、今日出た選手が前回以上のパフォーマンスを出せないと優勝はできないんで。個で上回らないといけないと思います」と神妙な面持ちで言う。本番までの9か月間で、日本はどれだけ選手層を引き上げられるのか。それを森保監督もより真剣に考えていくべきだろう。