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誕生日パーティー騒動の渦中にあるヤマルが直面する「10番の重圧」 これまでは“手なずけるのが難しい”選手で良かったが…【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2025年07月19日

フットボールから離れていた若者を魅了

新たにバルセロナの背番号10を背負うヤマル。(C)Getty Images

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 ラミネ・ヤマルは、リオネル・メッシ、ディエゴ・マラドーナ、ロナウジーニョ、ペレが伝説となった背番号「10」の重圧を背負うこととなった。19番を着用して夢溢れる冒険劇の若き主人公となり、2025年度のバロンドール候補に名乗りを挙げるまでになった。

 13日に18歳の誕生日を迎え、年間約4000万ユーロの収入を得ることができる巨額契約を結んだことを考えれば、今回の決断は単なる数字の変更ではない。ヤマルは新たな挑戦でも主役を演じる覚悟だ。

 もちろん背番号を変更することが必ずしもより大きな責任を負うことを意味するわけではない。それは成人したからといって突然精神的に成熟するわけではないことと同じだ。ヤマルはこの夏のバカンス中、世界を半周した。その間、憧れのネイマールと再会を果たしたが、最後の最後に開いた誕生日パーティーが物議を醸し、スペインの社会権利省が調査を乗り出す事態となっている。

 ADEE(軟骨無形成症およびその他の骨格異形成症患者を支援する協会)から低身長症の人々がショーの出演者として登場させたことを障害を見世物的に扱う行為に当たると非難の声が上がっており、障害者法に違反したかどうかが問われている。
 
 ヤマルは、主人公である自分自身、招待客、ファンが好む派手なパーティーを企画するために尽力したというだろう。エンタメ業界は、お金と名声を持ち、楽しいことに糸目をつけず浪費するフットボール選手の出現に感謝している。ヤマルは、ピッチ上と同じようにピッチ外でも超越した存在になりたいと考えている。
 
 今やたくさんの若者がバルサの、あるいはスペイン代表のヤマルの19番のユニホームを着ている。彼らにとって19番はヤマルの個性を体現するアイデンティティあり、それは10番が象徴する伝統と合理性への反逆のサインでもある。

 ヤマルはマラドーナを思い起させるようなロマンチックなFWでも、ジョージ・ベストやエリック・カントナのような革命児でもない。しかし、彼にしかない興味深い人物像を持ち、退屈でブルジョア化したフットボールから離れていた若者を魅了した。
 
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