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“加入目前”から急転直下…バルサはなぜスペイン代表FWの獲得に失敗したのか。番記者が明かす舞台裏【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2025年07月18日

「今年はイエスだ」との言葉をニコサイドから受け取った

スペイン代表でも主力を担うニコ・ウィリアムス。(C)Getty Images

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 バルセロナの熱烈なラブコールを袖にして、ニコ・ウィリアムスは決断を下した。アスレティックとの2035年まで契約を延長して残留することを選んだ。

 ビルバオの喧騒から離れた場所で恋人と一緒にバカンスを過ごす間、ニコは沈黙を保ち、それもまたバルサ移籍説を後押ししていた。クラブ内から5800万ユーロに設定されている契約解除条項を支払う用意があると繰り返し強調され、ニコがスペイン代表のチームメイトのラミネ・ヤマルらとバルサのユニホームを着たいと話していたとの噂が伝播した。

 その前も後もニコの代理人のフェリックス・タインタは、独自に動き回り続けた。ニコの両親からの信頼も厚い彼はアスレティックとの契約延長がほぼ決まりかけていた段階で、バルサに接触した。すべてはアスレティックに圧力をかけるためだった。両者のこの再接近が、ニコのバルサ移籍を既成事実化させた。それは、契約解除条項の支払いにより早期解決すると思われていたほどだった。
 
 対するアスレティックはラ・リーガに動きかけて、ハビエル・テバス会長と話し合いの場を持ち、ニコがバルサに移籍した場合、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)における規則遵守に対する監視機能の強化を訴えた。現時点ではバルサは条件を満たしていない。このFFPに端を発した選手登録を巡る不透明感に加え、アスレティックの一員としてチャンピオンズリーグに出場できる可能性、兄のイニャキがキャプテンマークをつける姿を間近で見る喜び...。これらの要素がニコを残留に傾かせた。

 バルサ陣営では、ニコ契約延長の報を冷静に受け止めた人物がいた。スポーツディレクター(SD)のデコだ。「昨年も同じことがあった」と、ニュースが舞い込んできた時、周囲に語ったという。

 彼がもっと驚いたのは、約3週間前にタインタから電話があった時だ。「今年はイエスだ」とニコサイドから受け取った言葉をそのままジョアン・ラポルタに伝えた。会長は歓喜した。なぜならそれらその意思表示こそが獲得に動く必要なプロセスだったからだ。一方のデコは疑念を抱いていた。「デコのプライオリティは常にルイス・ディアス(リバプール)だったと思う」と、あるバルサの選手が明かす。
 
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