まず抱えていたのはジェフへの想い
風間宏矢、32歳。
川崎、大分、岐阜、琉球、千葉でプレーし、Jリーグ通算371試合・48得点を挙げてきた男は、アキレス腱断裂の大怪我を乗り越えたばかりだった6月に大きな決断を下した。
背番号8を担い、攻撃に変化を加える貴重な役割を担っていた千葉からの、しかもチームが悲願のJ1復帰を成し遂げられる順位にいたなかでの移籍。加えて新天地に選んだのは、日本ではあまり馴染みのないシンガポールのBGタンピネス・ローバーズFCだ。その選択の背景にはどんな想いがあったのか。
まず何より抱えていたのは所属していたジェフへの想いであった。2022年に加入したチームではかけがえのない日々を過ごしてきた。
「サッカー選手として、頭のなかがいろんな意味で整理できたのがジェフにきてからでした。例えば自分のよくない部分を、初めてジェフで整理できたと言いますか、自分の中でこうあるべき姿みたいなものが、少し分かるようになってきた感覚だったんです。もちろんそれは自分の指標の中での話ですが、ジェフで成長することができたという想いを持っていました。
それこそ自分と年齢の近い選手たちが、本当にしっかりしていた。個人的には悪いことではないと思いますが、サッカーって当たり前ですが、試合に出られる選手と出られない選手の置かれている環境は異なり、みんなが同じ熱量で取り組めるかと言われると難しい部分があります。そのなかでも日本人はめちゃくちゃ規律を重んじるので、しっかりやる選手が多い。ヨーロッパだと、試合に出られずに明らかに不貞腐れている選手もいますからね。
川崎、大分、岐阜、琉球、千葉でプレーし、Jリーグ通算371試合・48得点を挙げてきた男は、アキレス腱断裂の大怪我を乗り越えたばかりだった6月に大きな決断を下した。
背番号8を担い、攻撃に変化を加える貴重な役割を担っていた千葉からの、しかもチームが悲願のJ1復帰を成し遂げられる順位にいたなかでの移籍。加えて新天地に選んだのは、日本ではあまり馴染みのないシンガポールのBGタンピネス・ローバーズFCだ。その選択の背景にはどんな想いがあったのか。
まず何より抱えていたのは所属していたジェフへの想いであった。2022年に加入したチームではかけがえのない日々を過ごしてきた。
「サッカー選手として、頭のなかがいろんな意味で整理できたのがジェフにきてからでした。例えば自分のよくない部分を、初めてジェフで整理できたと言いますか、自分の中でこうあるべき姿みたいなものが、少し分かるようになってきた感覚だったんです。もちろんそれは自分の指標の中での話ですが、ジェフで成長することができたという想いを持っていました。
それこそ自分と年齢の近い選手たちが、本当にしっかりしていた。個人的には悪いことではないと思いますが、サッカーって当たり前ですが、試合に出られる選手と出られない選手の置かれている環境は異なり、みんなが同じ熱量で取り組めるかと言われると難しい部分があります。そのなかでも日本人はめちゃくちゃ規律を重んじるので、しっかりやる選手が多い。ヨーロッパだと、試合に出られずに明らかに不貞腐れている選手もいますからね。
一方で日本人であっても少なからずそういう気持ちは出てしまうもので、仕方のないことではあります。でも、ジェフにはそういう選手が本当にいなかった。しかも若い選手が本当にしっかり取り組む。だから自分も促されたと言いますか、何かあった時に俺がここで切れちゃうのは恥ずかしいと思える環境だったんです。特にベテランの選手がそれを実践し、背中で示してくれていた。そういう環境でプレーでき、本当に感謝しています。
だからこそ、ジェフのメンバーと一緒にサッカーができて本当に良かった。何より近い世代や、30代を超えている選手たちと長く一緒にやれたので、めちゃくちゃ濃い時間を過ごせました」
ただ、そんな満足のできる環境において、風間の胸には以前から抱えていた想いが少しずつ込み上げていたという。
だからこそ、ジェフのメンバーと一緒にサッカーができて本当に良かった。何より近い世代や、30代を超えている選手たちと長く一緒にやれたので、めちゃくちゃ濃い時間を過ごせました」
ただ、そんな満足のできる環境において、風間の胸には以前から抱えていた想いが少しずつ込み上げていたという。