フィニッシュ精度は高めたい
7月12日に行なわれたE-1選手権の第2節で、日本代表は2-0で中国を下した。6-1で勝った初戦の香港戦に比べると、物足りないスコアだ。その要因は対戦相手と日本、両方に見られた。
中国は守備的な[5-4-1]ブロックで、ピッチの横幅を広く埋めて構えた。日本にとっては、サイドから前進する有効なスペースを消された格好だ。ならばと、一発で背後を陥れようとしても、俵積田晃太らの背後への飛び出しは中国DFが1対1でついてくるため、成功する場面が少なかった。
サイド前進、背後への飛び出しは、今の森保ジャパンにとっては一丁目一番地の戦術。それだけに、対戦相手は当たり前のように対策を打ってくる。最終予選のように。
海外メディアから「3軍」「4軍」と表現される今回のE-1日本代表だが、森保一監督は国内組の彼らに合わせたチーム作りをしない。あくまでも普段のA代表の哲学、戦術を踏襲する。それが香港戦で確認された以上、最終予選で対戦経験のある中国が、こうして再び森保ジャパン対策を徹底するのは必然でもあった。
一方で、スペースのやり取りは相対的なものだ。サイドと背後が消されれば、代わりに空くスペースが必ずある。それは最終ラインの手前、相手DFとMFのライン間だ。
中国は守備的な[5-4-1]ブロックで、ピッチの横幅を広く埋めて構えた。日本にとっては、サイドから前進する有効なスペースを消された格好だ。ならばと、一発で背後を陥れようとしても、俵積田晃太らの背後への飛び出しは中国DFが1対1でついてくるため、成功する場面が少なかった。
サイド前進、背後への飛び出しは、今の森保ジャパンにとっては一丁目一番地の戦術。それだけに、対戦相手は当たり前のように対策を打ってくる。最終予選のように。
海外メディアから「3軍」「4軍」と表現される今回のE-1日本代表だが、森保一監督は国内組の彼らに合わせたチーム作りをしない。あくまでも普段のA代表の哲学、戦術を踏襲する。それが香港戦で確認された以上、最終予選で対戦経験のある中国が、こうして再び森保ジャパン対策を徹底するのは必然でもあった。
一方で、スペースのやり取りは相対的なものだ。サイドと背後が消されれば、代わりに空くスペースが必ずある。それは最終ラインの手前、相手DFとMFのライン間だ。
[5-4-1]で構える中国は前線が薄く、かつ、その1トップは真ん中から動かない。日本の3バックの左右が少し高い位置を取ったり、ボランチがボールを動かしたりすれば、4枚のMFを釣り出すことは容易であり、ライン間のスペースを空けることができた。
11分の細谷真大、63分の望月ヘンリー海輝のゴールは、どちらもペナルティエリア外からのシュートだ。相手の守備の狙いと、空きやすいスペースを踏まえれば、それは最も有効な得点パターンだった。2得点を挙げたことは上々と言えるが、一方でミドルシュートが枠を外す場面は多かったので、フィニッシュ精度は高めたいところだ。
また、フィニッシュの話に付け加えるなら、ミドルシュートだけでなく、ライン間→サイド展開→クロスの形は、もっとチャンスに結びつけたかった。「惜しい」で終わる場面が多い。
その要因として、クロスに対する中国のマーキングが香港よりも固かったことは挙げられるが、日本側の入り方も良くなかった。細谷や佐藤龍之介らが一直線にゴール前へ入ってしまい、多くの場面で狙うスペースが被っていた。香港戦では垣田裕暉が相手DFを釣る動きを繰り返し、ジャーメイン良に絶好のスペースが与えられたが、そうしたクロスに対する連動性は、中国戦のメンバーには乏しかった。
11分の細谷真大、63分の望月ヘンリー海輝のゴールは、どちらもペナルティエリア外からのシュートだ。相手の守備の狙いと、空きやすいスペースを踏まえれば、それは最も有効な得点パターンだった。2得点を挙げたことは上々と言えるが、一方でミドルシュートが枠を外す場面は多かったので、フィニッシュ精度は高めたいところだ。
また、フィニッシュの話に付け加えるなら、ミドルシュートだけでなく、ライン間→サイド展開→クロスの形は、もっとチャンスに結びつけたかった。「惜しい」で終わる場面が多い。
その要因として、クロスに対する中国のマーキングが香港よりも固かったことは挙げられるが、日本側の入り方も良くなかった。細谷や佐藤龍之介らが一直線にゴール前へ入ってしまい、多くの場面で狙うスペースが被っていた。香港戦では垣田裕暉が相手DFを釣る動きを繰り返し、ジャーメイン良に絶好のスペースが与えられたが、そうしたクロスに対する連動性は、中国戦のメンバーには乏しかった。