左右のスペースに動いて浦和守備陣を揺さぶる
[J1第15節]浦和 0-1 G大阪/5月6日/埼玉スタジアム2002
2024年のJ1で4位という好成績を残しながら、今季は開幕から予想外の苦戦を強いられ、4月はまさかの2勝1分け3敗と停滞したガンバ大阪。その大きな要因となったのが、キャプテン宇佐美貴史のコンディション不良だった。
「出て怪我して、出て怪我して、みたいな感じで、コンディションがなかなか整っていなかった。チームに良いプレーをもたらせるような状態に戻さないといけないと思っていた」と本人も焦燥感をにじませていた。
実際、彼が欠場した2試合の1つである4月20日の横浜FC戦は、山下諒也の同点弾で何とか1-1のドローに持ち込んだものの、シュート数はわずか3本。「もうちょっとチーム全体でシュートに行ける回数を増やしていかないと、得点は入らないと思う」と、宇佐美に代わってトップ下に陣取った満田誠も苦渋の表情を浮かべていたほどだ。
そんなガンバに光明が差したのが、4月29日の京都サンガF.C.戦だ。先発復帰した宇佐美がいきなり先制点を叩き出し、今季途中加入の助っ人FWデニス・ヒュメットも来日初ゴールを決めて白星を掴んだ。続く5月3日の湘南ベルマーレ戦では4-0の圧勝。勢いに乗って6日の浦和レッズ戦に挑んできた。
「埼玉スタジアムの試合は、全サッカー選手にとって幸せなこと。あれだけ真っ赤に染まってるスタジアムを見たら、勝たないといけないと思う」と背番号7も語気を強めていたが、チーム全体に凄まじい気迫が感じられた。
2024年のJ1で4位という好成績を残しながら、今季は開幕から予想外の苦戦を強いられ、4月はまさかの2勝1分け3敗と停滞したガンバ大阪。その大きな要因となったのが、キャプテン宇佐美貴史のコンディション不良だった。
「出て怪我して、出て怪我して、みたいな感じで、コンディションがなかなか整っていなかった。チームに良いプレーをもたらせるような状態に戻さないといけないと思っていた」と本人も焦燥感をにじませていた。
実際、彼が欠場した2試合の1つである4月20日の横浜FC戦は、山下諒也の同点弾で何とか1-1のドローに持ち込んだものの、シュート数はわずか3本。「もうちょっとチーム全体でシュートに行ける回数を増やしていかないと、得点は入らないと思う」と、宇佐美に代わってトップ下に陣取った満田誠も苦渋の表情を浮かべていたほどだ。
そんなガンバに光明が差したのが、4月29日の京都サンガF.C.戦だ。先発復帰した宇佐美がいきなり先制点を叩き出し、今季途中加入の助っ人FWデニス・ヒュメットも来日初ゴールを決めて白星を掴んだ。続く5月3日の湘南ベルマーレ戦では4-0の圧勝。勢いに乗って6日の浦和レッズ戦に挑んできた。
「埼玉スタジアムの試合は、全サッカー選手にとって幸せなこと。あれだけ真っ赤に染まってるスタジアムを見たら、勝たないといけないと思う」と背番号7も語気を強めていたが、チーム全体に凄まじい気迫が感じられた。
序盤のガンバはハイプレスを仕掛けにいったが、個人能力の高い浦和アタッカー陣の出方を瞬時に察知。早い段階でミドルブロックを引いて守る形に切り替えた。
「(ボールを持たれている)状態が続きましたけど、レッズに対してはそっちの方がいいかなという感じはあった。僕らが持つなかでカウンターを仕掛けられて失点して、その後は後ろを固められて負けるみたいな展開がずっと続いていたので。逆に持ってくれた方が僕らの強みを出せると思いながらやってました」と宇佐美も言う。
その戦術が奏功し、浦和の攻めがトーンダウンし、0-0で迎えた後半、ガンバは一瞬の隙を突いて先制点を奪う。福岡将太のロングフィードに宇佐美が反応。左サイドの奥深い位置でキープし、DFを引きつけ、食野亮太郎にボールを預けた。次の瞬間、食野は守りが手薄になっていたファーサイドを目がけてクロスを蹴り込み、そこに山下が飛び込んで、ヘッドで合わせたのだ。
「あそこのランニングは今、良い感じできていますし、良い起点ができたかなと思います。(食野の)クロスのクオリティも良かったですし、あのシーンは狙い通りでした」と、宇佐美は老獪な動き出しで値千金の1点をお膳立てしてみせたのだ。
この日の宇佐美は84分間プレーし、シュートはゼロ。本人もそこに関しては不完全燃焼感を覚えただろう。それでも、前半から左右のスペースに動いて浦和守備陣を揺さぶり続け、最終的にはゴールに絡む大仕事を遂行。3連勝に貢献し、自身の33歳のバースデーに花を添えた。
【動画】宇佐美が起点!食野のクロスを山下がヘッドで流し込む!
「(ボールを持たれている)状態が続きましたけど、レッズに対してはそっちの方がいいかなという感じはあった。僕らが持つなかでカウンターを仕掛けられて失点して、その後は後ろを固められて負けるみたいな展開がずっと続いていたので。逆に持ってくれた方が僕らの強みを出せると思いながらやってました」と宇佐美も言う。
その戦術が奏功し、浦和の攻めがトーンダウンし、0-0で迎えた後半、ガンバは一瞬の隙を突いて先制点を奪う。福岡将太のロングフィードに宇佐美が反応。左サイドの奥深い位置でキープし、DFを引きつけ、食野亮太郎にボールを預けた。次の瞬間、食野は守りが手薄になっていたファーサイドを目がけてクロスを蹴り込み、そこに山下が飛び込んで、ヘッドで合わせたのだ。
「あそこのランニングは今、良い感じできていますし、良い起点ができたかなと思います。(食野の)クロスのクオリティも良かったですし、あのシーンは狙い通りでした」と、宇佐美は老獪な動き出しで値千金の1点をお膳立てしてみせたのだ。
この日の宇佐美は84分間プレーし、シュートはゼロ。本人もそこに関しては不完全燃焼感を覚えただろう。それでも、前半から左右のスペースに動いて浦和守備陣を揺さぶり続け、最終的にはゴールに絡む大仕事を遂行。3連勝に貢献し、自身の33歳のバースデーに花を添えた。
【動画】宇佐美が起点!食野のクロスを山下がヘッドで流し込む!