【リオ五輪代表】「相手になにもやらせないのが仕事」。植田が語る国内最終戦への覚悟

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年06月29日

「U-23がどこまで成長したかを見せなければいけない」

南アフリカ戦の前日練習でも力強いプレーを見せた植田。本番でのパフォーマンスにも注目だ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 今日、29日にリオ五輪前の国内最後の強化試合・南アフリカ戦を迎えるにあたって、守備の要・植田直通はこう決意表明した。

【PHOTO】リオ五輪に生き残りをかけた南アフリカ戦前日練習@松本
 
「相手がパワープレーで来てくれるなら僕自身ありがたいですし、自分の強さはそこで活きると思います。その部分では負けたくないので、しっかりと結果を出したいです」
 
 最終予選から約5か月、手倉森ジャパンのCBを巡る環境は大きく変わった。本来であれば、植田、岩波拓也、奈良竜樹と実力伯仲の3人が揃い、盤石の態勢を整えていたが、奈良が5月にリーグ戦で左脛骨を骨折し、五輪出場を断念。岩波は5月のトゥーロン国際大会で左膝を痛め、懸命に戦線復帰を目指している。
 
 CBにはオーバーエイジとして塩谷司が内定しているが、今回の南アフリカ戦には参加せず。だからこそ、植田にかかる責任は重い。
 
 しかし本人からは力強い言葉が返ってくる。
 
「オーバーエイジの3人は決まっていますけど今回は来ていないですし、そういう意味でU-23でやれるのは最後。今までテグ(手倉森)さんの下でやってきたサッカーを僕たちが出さなければいけない。明日はU-23がどこまで成長したかを見せなければいけない。これから期待を持って見てもらうためにも、しっかり良い結果を出したいです」
 
 無骨ながら漲る闘志を前面に押し出して戦う男は、リオ五輪まで一気に突っ走る覚悟だ。その姿からは相棒が誰でも、最終ラインの並びがどうなろうとも、俺が全部止めてやるという強い覚悟が溢れているように感じられた。
 
「オリンピックになれば、すごく有名な選手が来るかもしれないですし、大きな選手もいるかもしれない。ただ、そういった選手になにもやらせないのが僕の仕事です。明日はそういう相手とやれることがすごく楽しみなので、本当にいい準備をしたいです」
 
 植田が南アフリカ戦でどんなパフォーマンスを見せられるか、その点がリオ五輪を戦う上でひとつの指標となりそうだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
【南アフリカ戦 直前プレビュー】生き残りを懸けたラストゲーム。“仮想ナイジェリア”としても重要な一戦に
【リオ五輪代表】「あの場面が再び来たらどう反応できるか--」。浅野が汚名返上弾を狙う
【リオ五輪代表】10番を託された矢島慎也の胸中。「監督の信頼に応えないといけない」
【リオ五輪代表】室屋が挑むラストチャンス。「テグさんと一緒にメダル獲得に向けて戦いたい」
【リオ五輪代表】手倉森監督からの“愛の檄”に静かに燃える中島翔哉。「何番でも活躍すれば変わらない」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ