両チーム1ずつの退場により、試合の様相は大きく変化した。

試合を重ねるごとに調子を上げていったチリ。グループステージ初戦でアルゼンチンに敗れた時とは、全く違うチームとなっていた。 (C) Getty Images

PK戦:チリ(先攻)=ビダル×、ニコラス・カスティージョ○、チャルレス・アランギス○、ボーセジュール○、シルバ○ アルゼンチン(後攻)=メッシ×、ハビエル・マスチェラーノ○、アグエロ○、ビグリア×
警告:ア=マスチェラーノ、マティアス・クラネビッテル、メッシ チ=ボーセジュール、アランギス、ディアス(2回)、ビダル
退場:ア=ロホ(43分) チ=ディアス(28分)
(C) SOCCER DIGEST
6月26日(現地時間)、コパ・アメリカ・センテナリオの決勝が行なわれ、昨年同様、スコアレスでのPK戦の末に、チリがアルゼンチンを下して連覇を果たした。
試合は開始数十秒でアルゼンチンのエベル・バネガがミドルを放ったが、その後はともに中盤で激しいボールの争奪戦を展開し、相手に自由を与えない。
そんななかでも、アルゼンチンはリオネル・メッシ、チリはアレクシス・サンチェスという攻撃のキーマンがドリブルからチャンスを生み出そうとするが、互いに複数で囲い込んでこれを阻止する。
最初に決定機を迎えたのはアルゼンチン。16分、チリのガリー・メデルが最後尾でトラップミスしたところをゴンサロ・イグアインが奪い、GKとの1対1の場面を迎えるが、シュートはわずかに枠を外れた。
ボールポゼッションではチリが上回るが、アルゼンチンはわずかに空いたスペースを使ってパスを繋ぎ、チリ・ゴールに近づく。そして28分には、メッシのドリブル突破をファウルで阻止したチリのマルセロ・ディアスが2度目の警告で退場したことにより、数的優位を得る。
しかし、チリがラインを下げて守備のブロックを固めたことで、試合は膠着状態に。アルゼンチンはチャンスを活かせず、逆に43分にはマルコス・ロホがアルトゥーロ・ビダルに後方からタックルを仕掛けて一発退場となってしまった。
10人対10人で迎えた後半、チリが序盤からボールを保持するが、前半のようにスピードを上げず、ゆっくりとパスを回してアルゼンチンの守備の隙を窺う。時折、スピードアップして仕掛けるも、アルゼンチンはしっかりこれに対応して決定的なプレーを許さない。
1人ずつ減って使えるスペースは広くなったものの、その分、選手間の距離が長くなった他、互いに中盤を省略した攻撃を展開したことで、両チームともに決め手を欠いたまま試合時間は過ぎていく。
アルゼンチンは84分に交代出場のセルヒオ・アグエロが、アディショナルタイムにはメッシが得点機を得るも、枠に飛ばすことができなかった。
延長戦に入り、99分にチリがエドゥアルド・バルガスのヘッドをGKセルヒオ・ラメラがセーブし、その直後にはアルゼンチンがメッシのFKから、アグエロがクロスバーすれすれの位置にヘディングシュートを飛ばすが、チリGKクラウディオ・ブラーボが目一杯に手を伸ばしてこれをクリアした。
後半は互いに勝負を決めようと攻撃に力を入れるものの、疲労もあってか一つひとつのプレーの精度が落ち、また守備陣が粘りを見せたこともあって、チャンスには結び付かず、ついにスコアレスでPK戦に突入した。
11メートルの対決は、1番手のビダル(GKのセーブ)、メッシ(枠外)が失敗という驚きのスタートを切るが、その後は両チームともに成功が続く。そして4人目、チリがジャン・ボーセジュールが決めたのに対し、アルゼンチンはルーカス・ビグリアが、ブラーボの好守に遭った。
フランスシコ・シルバがロメロの逆を突いてウイニングゴールを決めると、チリの選手は喜びを爆発させ、アルゼンチンは選手は崩れ落ちる。メッシはベンチで茫然自失となった。
昨年の決勝と同じ筋道を辿り、チリは連覇を達成。一方、1993年以来のメジャータイトル制覇に燃えていたアルゼンチンは、ブラジル・ワールドカップ、昨年のコパ・アメリカに続き、3年連続で決勝敗退という大きな失望を味わうこととなった。
試合は開始数十秒でアルゼンチンのエベル・バネガがミドルを放ったが、その後はともに中盤で激しいボールの争奪戦を展開し、相手に自由を与えない。
そんななかでも、アルゼンチンはリオネル・メッシ、チリはアレクシス・サンチェスという攻撃のキーマンがドリブルからチャンスを生み出そうとするが、互いに複数で囲い込んでこれを阻止する。
最初に決定機を迎えたのはアルゼンチン。16分、チリのガリー・メデルが最後尾でトラップミスしたところをゴンサロ・イグアインが奪い、GKとの1対1の場面を迎えるが、シュートはわずかに枠を外れた。
ボールポゼッションではチリが上回るが、アルゼンチンはわずかに空いたスペースを使ってパスを繋ぎ、チリ・ゴールに近づく。そして28分には、メッシのドリブル突破をファウルで阻止したチリのマルセロ・ディアスが2度目の警告で退場したことにより、数的優位を得る。
しかし、チリがラインを下げて守備のブロックを固めたことで、試合は膠着状態に。アルゼンチンはチャンスを活かせず、逆に43分にはマルコス・ロホがアルトゥーロ・ビダルに後方からタックルを仕掛けて一発退場となってしまった。
10人対10人で迎えた後半、チリが序盤からボールを保持するが、前半のようにスピードを上げず、ゆっくりとパスを回してアルゼンチンの守備の隙を窺う。時折、スピードアップして仕掛けるも、アルゼンチンはしっかりこれに対応して決定的なプレーを許さない。
1人ずつ減って使えるスペースは広くなったものの、その分、選手間の距離が長くなった他、互いに中盤を省略した攻撃を展開したことで、両チームともに決め手を欠いたまま試合時間は過ぎていく。
アルゼンチンは84分に交代出場のセルヒオ・アグエロが、アディショナルタイムにはメッシが得点機を得るも、枠に飛ばすことができなかった。
延長戦に入り、99分にチリがエドゥアルド・バルガスのヘッドをGKセルヒオ・ラメラがセーブし、その直後にはアルゼンチンがメッシのFKから、アグエロがクロスバーすれすれの位置にヘディングシュートを飛ばすが、チリGKクラウディオ・ブラーボが目一杯に手を伸ばしてこれをクリアした。
後半は互いに勝負を決めようと攻撃に力を入れるものの、疲労もあってか一つひとつのプレーの精度が落ち、また守備陣が粘りを見せたこともあって、チャンスには結び付かず、ついにスコアレスでPK戦に突入した。
11メートルの対決は、1番手のビダル(GKのセーブ)、メッシ(枠外)が失敗という驚きのスタートを切るが、その後は両チームともに成功が続く。そして4人目、チリがジャン・ボーセジュールが決めたのに対し、アルゼンチンはルーカス・ビグリアが、ブラーボの好守に遭った。
フランスシコ・シルバがロメロの逆を突いてウイニングゴールを決めると、チリの選手は喜びを爆発させ、アルゼンチンは選手は崩れ落ちる。メッシはベンチで茫然自失となった。
昨年の決勝と同じ筋道を辿り、チリは連覇を達成。一方、1993年以来のメジャータイトル制覇に燃えていたアルゼンチンは、ブラジル・ワールドカップ、昨年のコパ・アメリカに続き、3年連続で決勝敗退という大きな失望を味わうこととなった。