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高岡伶颯のシュートを何本も受けて鍛錬。日章学園の西森和浩が築き上げた礎「周りから頼られるゴールキーパーになりたい」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2025年02月22日

こまめにステップを踏み、身体の軸を安定させる

成長一途の西森。これからどんな進化を遂げるか楽しみだ。写真:安藤隆人

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 九州新人サッカー大会において、日章学園のGK西森和浩の質の高いプレーに目を奪われた。

 183センチのサイズに加え、フィジカル的にもガッチリしており、雰囲気のある佇まいの彼は、クロスボールやシュート、裏へのボールに対してのポジショニング、ステップワーク、姿勢が非常に安定していた。

 GKはハイボール処理やシュートストップなどのボールに対するプレーに目が行きがちだが、その前の準備と予測がしっかりとできているか、できていないかで、必要以上に派手なプレーになってしまっていることもある。

 西森のプレーを見ていると、その準備と予測がきちんとできているからこそ、シュートが飛んできても横っ飛びをせずにしっかりとキャッチしたり、手に当てて外に弾き出したりしている。

 印象的だったのは神村学園との準決勝。2失点を喫してしまうが、この試合で見せたビッグセーブは、まさに西森の実力を証明するものだった。

 前半、後方から勢い良く飛び込んできたMF徳村楓大にゴール前でシュートを打たれた際に、目の前に味方がいてブラインドになってしまったが、彼はギリギリまでジャンプするのを我慢してから、ボールの軌道を捉えた瞬間に一気にパワーを解放させる形で横っ飛び。右手に触れたボールは右ポストを叩いてゴールの外に弾き出た。

「中学まではハイボール処理を武器にしていたのですが、セービングをもっと磨かないと高校では厳しいと思いました。ただ反応するのではなく、1対1やシュートを打たれる危険なシーンになった時に『面』をしっかりと作って対応することを意識しています」
 
 相手がボールを動かしている間にこまめにステップを踏みながら、身体の軸を安定させて、どこにボールが飛んできても手や足が出るように、考えられるシュートコースに対して全身で平面を作って準備する。

 この動作の重要性を学べたのは、高校選びのきっかけとなった里野義紘GKコーチと、偉大な先輩である高岡伶颯の存在が大きかった。

 宮崎県出身の西森は地元のくどみサッカースポーツ少年団でプレーしていたが、中学進学時に宮崎を離れてJFAアカデミー福島U-15に加入し、中3の時にはU-15日本代表に選出された。

 高校進学時には関西や関東の強豪校からの誘いもあったが、「日章学園に新しいゴールキーパーコーチが来ると聞いていたので、環境が良いのも地元なので知っていましたし、ゴールキーパーとして成長できると思って決めました」と地元に戻る決断を下した。

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