長谷部体制では10得点・0失点で公式戦3連勝
[ACLエリート第8節]川崎 2-0 セントラルコースト・マリナーズ/2月18日/等々力陸上競技場
12チームが出場し、各チームがホーム4試合、アウェー4試合を戦うACLEのリーグステージで、すでにラウンド16進出を決めていた川崎が、最終戦としてオーストラリアのセントラルコースト・マリナーズとホームで対戦。前半のFWエリソンのPK弾、試合終盤のマルシーニョの追加点で2-0の勝利を収めた。
これで6勝2敗の勝点18(17得点・4失点)で、暫定ながら東地区12チームのなかで首位に浮上。昨季まで率いた鬼木達監督の下で4勝2敗の成績を残し、リーグステージ突破をほぼ手中に収め、バトンを受けた長谷部茂利新監督の下では2連勝。それも長谷部体制では、リーグの開幕戦となった名古屋戦にも4-0で勝利しており、ACLE2試合を含めた3試合で10得点・0失点で3連勝という好調ぶりである。勢いを持ってラウンド16に進めると言えるだろう。
今季のチームの始動時、選手が口々に語ったのは、クラブとしても悲願とするアジア制覇への想いだった。しかも17年から8年指揮を執った鬼木監督とリーグステージの6試合を戦い、“オニさんがクラブに残してくれたモノ”として思い入れも強く、今大会への意気込みはなおさらである。
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
12チームが出場し、各チームがホーム4試合、アウェー4試合を戦うACLEのリーグステージで、すでにラウンド16進出を決めていた川崎が、最終戦としてオーストラリアのセントラルコースト・マリナーズとホームで対戦。前半のFWエリソンのPK弾、試合終盤のマルシーニョの追加点で2-0の勝利を収めた。
これで6勝2敗の勝点18(17得点・4失点)で、暫定ながら東地区12チームのなかで首位に浮上。昨季まで率いた鬼木達監督の下で4勝2敗の成績を残し、リーグステージ突破をほぼ手中に収め、バトンを受けた長谷部茂利新監督の下では2連勝。それも長谷部体制では、リーグの開幕戦となった名古屋戦にも4-0で勝利しており、ACLE2試合を含めた3試合で10得点・0失点で3連勝という好調ぶりである。勢いを持ってラウンド16に進めると言えるだろう。
今季のチームの始動時、選手が口々に語ったのは、クラブとしても悲願とするアジア制覇への想いだった。しかも17年から8年指揮を執った鬼木監督とリーグステージの6試合を戦い、“オニさんがクラブに残してくれたモノ”として思い入れも強く、今大会への意気込みはなおさらである。
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“魅せて勝つ”をテーマに歩んできたチームは、長谷部監督の下ではより戦い方を整理し、“負ける確率を下げ、勝つ確率を上げる”現実的なチームにアップデートしている印象だ。
組織的なディフェンスを構築しながら、奪えばスピーディに攻め、遅攻となればサイドを活かしながら崩す。相手の嫌なところを突き、したたかに得点を重ねる勝負に徹した戦い方を示すようになっている。
現にリーグ開幕戦の名古屋戦後には、ボランチの山本悠樹も語っていた。
「持たれる相手であっても、守備から組織的な構成をしたなかで、やられる感覚はしないですし、持たれてもネガティブになることもないです。それは攻守両面において良い効果をもたらしてくれていると思います。
守備の部分で自分たちが余裕を持ってできている分、そんなに焦って取りにいかなくても良いですし、相手が来てくれて、ボールを引っかければ、自分たちで点を取りに行ける感覚もあるので、守備のところからリズムが出ているのは良い事かなと感じます」
今後はリーグとの過密日程が続き、3月初めにはホーム&アウェーでのラウンド16が待っている。昨季は涙をのんだその壁を越えれば、4月末からサウジアラビアで集中開催される東西のチームが顔を揃える準々決勝、準決勝、決勝へと駒を進めることになる。
より勝利にこだわる2025年の川崎は、トーナメントを勝ち抜くには適したチームになりつつあるとも評せるだろう。もっともアジアはそう簡単に勝ち抜けるわけではなく、ACLEへと姿を変えた今大会は、従来は決勝でしか戦わなかった西地区の資金力に秀でた中東勢と準々決勝から対戦する可能性がある。
果たして川崎は悲願成就へと粘り強くトーナメントを勝ち上がれるか。今後は対戦相手からの分析も進み、課題も多く出るはずだが、そこに適応できるかもポイントになりそうだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【記事/インタビュー①】恩師の退任、初の長期離脱、不甲斐ない結果...もがき続けた昨季を経て30歳になる川崎の脇坂泰斗は2025年をどう戦うのか
【記事/インタビュー②】苦しかった時にかけられたケンゴさんの言葉。自分を見失いかけた川崎の脇坂泰斗が新シーズンへ抱える覚悟
【記事/インタビュー③】涙のスピーチ。オニさんとの別れ。川崎のキャプテン・脇坂泰斗が新シーズンへ「本気でMVPを狙う」と明言する理由
組織的なディフェンスを構築しながら、奪えばスピーディに攻め、遅攻となればサイドを活かしながら崩す。相手の嫌なところを突き、したたかに得点を重ねる勝負に徹した戦い方を示すようになっている。
現にリーグ開幕戦の名古屋戦後には、ボランチの山本悠樹も語っていた。
「持たれる相手であっても、守備から組織的な構成をしたなかで、やられる感覚はしないですし、持たれてもネガティブになることもないです。それは攻守両面において良い効果をもたらしてくれていると思います。
守備の部分で自分たちが余裕を持ってできている分、そんなに焦って取りにいかなくても良いですし、相手が来てくれて、ボールを引っかければ、自分たちで点を取りに行ける感覚もあるので、守備のところからリズムが出ているのは良い事かなと感じます」
今後はリーグとの過密日程が続き、3月初めにはホーム&アウェーでのラウンド16が待っている。昨季は涙をのんだその壁を越えれば、4月末からサウジアラビアで集中開催される東西のチームが顔を揃える準々決勝、準決勝、決勝へと駒を進めることになる。
より勝利にこだわる2025年の川崎は、トーナメントを勝ち抜くには適したチームになりつつあるとも評せるだろう。もっともアジアはそう簡単に勝ち抜けるわけではなく、ACLEへと姿を変えた今大会は、従来は決勝でしか戦わなかった西地区の資金力に秀でた中東勢と準々決勝から対戦する可能性がある。
果たして川崎は悲願成就へと粘り強くトーナメントを勝ち上がれるか。今後は対戦相手からの分析も進み、課題も多く出るはずだが、そこに適応できるかもポイントになりそうだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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