「3年間のベストゲームだった」交通事故で全治3か月の負傷を乗り越えて。福井商の守護神・福本竜矢が大津戦で見せた気迫のセーブ【選手権】
カテゴリ:高校・ユース・その他
2024年12月30日
至近距離からのシュートを身体を張ってストップ
[高校選手権・1回戦]大津(熊本)4-0 福井商(福井)/12月29日/県立柏の葉公園総合競技場
福井商のGK福本竜矢は選手権の舞台に立った喜びを噛みしめていた。
福井県代表で17年ぶり2度目の出場を果たした福井商は、1回戦で先のプレミアリーグファイナルを初制覇した熊本県代表の大津と対戦。優勝候補にも挙げられる強豪相手に、29本のシュートを打たれ、0-4で敗れた。
結果こそ完敗となったものの、前半30分過ぎまでスコアレスで凌いだ組織的な守備とともに、後半5分や同39分には至近距離から放たれたシュートをストップするなど、守護神の奮闘も光った。
「みんなが県大会で優勝してくれて、この舞台に連れてきてもらえた側なので、自分が止めてみんなを2回戦にという気持ちで臨みました」
福本は、福井県予選が始まる直前に交通事故で右の鎖骨を骨折。「全治3か月って言われて、この選手権がギリギリ間に合うかというくらい」だった。
しかし、最後まで大舞台への望みをつなぐべく、手術後3週間で練習に復帰。応援やサポートに徹していた県予選の決勝後、高木謙治監督から「全国ではおまえで行く」と伝えられた。
そんな期待に応えるために、福本は葛藤を抱えながらも日々トレーニングに打ち込んできた。
多彩なボールを蹴り分けるキック精度を持ち味としていたが、負傷した右上半身の筋力が低下し、身体のバランスが崩れたことで、思うようなキックができず。また、怪我の再発のリスクも伴うため、恐る恐るのトレーニング。さらに、2年生GKの谷口空翔の成長に焦りを感じる時期もあったという。
【動画】福井商vs.大津ダイジェスト
福井商のGK福本竜矢は選手権の舞台に立った喜びを噛みしめていた。
福井県代表で17年ぶり2度目の出場を果たした福井商は、1回戦で先のプレミアリーグファイナルを初制覇した熊本県代表の大津と対戦。優勝候補にも挙げられる強豪相手に、29本のシュートを打たれ、0-4で敗れた。
結果こそ完敗となったものの、前半30分過ぎまでスコアレスで凌いだ組織的な守備とともに、後半5分や同39分には至近距離から放たれたシュートをストップするなど、守護神の奮闘も光った。
「みんなが県大会で優勝してくれて、この舞台に連れてきてもらえた側なので、自分が止めてみんなを2回戦にという気持ちで臨みました」
福本は、福井県予選が始まる直前に交通事故で右の鎖骨を骨折。「全治3か月って言われて、この選手権がギリギリ間に合うかというくらい」だった。
しかし、最後まで大舞台への望みをつなぐべく、手術後3週間で練習に復帰。応援やサポートに徹していた県予選の決勝後、高木謙治監督から「全国ではおまえで行く」と伝えられた。
そんな期待に応えるために、福本は葛藤を抱えながらも日々トレーニングに打ち込んできた。
多彩なボールを蹴り分けるキック精度を持ち味としていたが、負傷した右上半身の筋力が低下し、身体のバランスが崩れたことで、思うようなキックができず。また、怪我の再発のリスクも伴うため、恐る恐るのトレーニング。さらに、2年生GKの谷口空翔の成長に焦りを感じる時期もあったという。
【動画】福井商vs.大津ダイジェスト
「なんか恥ずかしいんですけど、自分のプレーが全然できなくて、練習の後に1回泣いたことがあって。でも、このままでは復帰したとしても試合には出れない。ただ復帰するのではなく、チームを助けるプレーをしたい。そんな想いから、その後の練習の気持ちの入り方も変わっていきました。ちょっとずつですけど、できるプレーも広がってきたので、メンタルは1回崩れかけたんですが、今ではそれが逆に良かったと思っています」
大津戦で前半6分に浮き球をパンチングしに飛び出た場面では、「すごく怖かった」と言うものの、「本当に今日は自分のなかで今シーズンというか、3年間のベストゲームだった。自分たちが持っている力は全て出せた。日本一の大津にチャレンジして、最後まで戦えたと思う」と胸を張った。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
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