高校ラストイヤーのテーマは“ぶっちぎる”。サウサンプトン加入内定の高岡伶颯は「日本一」と「20ゴール」を目標に掲げて最後の大舞台へ【インタビュー後編】
カテゴリ:高校・ユース・その他
2024年12月28日
キャプテンを任され、名実ともにチームを牽引する存在に
圧倒的なスピードと局面の打開力。シュートレンジの広さと決定力に加え、大事な場面で決め切れる勝負強さも持ち合わせる。日章学園の大エース高岡伶颯(3年)にとって、自身の未来を変える舞台となったのが、2023年11月のU-17ワールドカップだ。
高校2年次で初めて迎えた世界大会。同年6月のU-17アジアカップの時と同じく背番号11を背負うと、初戦から結果を残す。0-0で迎えたポーランド戦の70分。小学校時代から親交がある盟友の名和田我空(3年/神村学園、G大阪加入内定)に代わって投入されると、77分に決勝弾。鋭いミドルシュートを右足で叩き込んだ。
続くアルゼンチン戦(1-3)でも後半開始から出場してゴールをゲット。負ければ敗退となるセネガルとの3戦目(2-0)でも2ゴールを決め、3戦4発の大暴れでチームを3大会連続となるノックアウトステージ進出に導いた。
ラウンド16のスペイン戦(1-2)は不発に終わったものの、残したインパクトは強烈。一気に株を上げ、帰国後に行なわれた冬の高校サッカー選手権では注目選手のひとりとして挑むことになった。しかし――。待っていたのは、非情な結末だった。
昨年12月29日の選手権1回戦。名古屋高との一戦に先発した高岡は相手のマークに手を焼き、チーム最多となる3本のシュートを放ったものの、ネットは揺らせない。1-1で迎えたPK戦では2人目のキッカーを任されながら、まさかの失敗。勝利を逃し、2度目の選手権も昨年に続いて初戦で姿を消した。
高校2年次で初めて迎えた世界大会。同年6月のU-17アジアカップの時と同じく背番号11を背負うと、初戦から結果を残す。0-0で迎えたポーランド戦の70分。小学校時代から親交がある盟友の名和田我空(3年/神村学園、G大阪加入内定)に代わって投入されると、77分に決勝弾。鋭いミドルシュートを右足で叩き込んだ。
続くアルゼンチン戦(1-3)でも後半開始から出場してゴールをゲット。負ければ敗退となるセネガルとの3戦目(2-0)でも2ゴールを決め、3戦4発の大暴れでチームを3大会連続となるノックアウトステージ進出に導いた。
ラウンド16のスペイン戦(1-2)は不発に終わったものの、残したインパクトは強烈。一気に株を上げ、帰国後に行なわれた冬の高校サッカー選手権では注目選手のひとりとして挑むことになった。しかし――。待っていたのは、非情な結末だった。
昨年12月29日の選手権1回戦。名古屋高との一戦に先発した高岡は相手のマークに手を焼き、チーム最多となる3本のシュートを放ったものの、ネットは揺らせない。1-1で迎えたPK戦では2人目のキッカーを任されながら、まさかの失敗。勝利を逃し、2度目の選手権も昨年に続いて初戦で姿を消した。
「注目されて期待に応えられなかった。シンプルにそういう悔しさもある。だけど、一番は自分のプレーでゴールを決められなかったり、思うようなプレーができずにうまく表現できなかった。そこが一番悔しい」
特大級の期待と注目を集めたストライカーにとって、高校2年次は飛躍の年になった一方で、最後は屈辱を味わった。このままでは終われない。迎えた高校ラストイヤー。高岡はキャプテンを任され、名実ともにチームを牽引する存在となった。今まで以上に結果を残す必要があるし、責任もある。春先からギアを上げるべく、シーズン開幕前にこんな目標を立てた。
「ぶっちぎる」
圧倒的な成績を残し、プレーでも他の追随を許さない。さらなる高みを目ざし、高岡は新たなスタートを切った。春先から好調を維持し、ゴールを量産。機動力を活かした仕掛けはもちろん、裏抜けやクロスへの反応も磨きをかけ、左右の足に加えて、高打点のヘッドでネットを揺らすシーンも増えた。今までと同じく守備もサボらず、二度追い、三度追いは当たり前。仲間のために最前線で走り続け、2月の九州新人戦ではチームを3位に導く活躍を見せた。
そして、迎えた3月下旬。大きな決断を下す。Jクラブから熱視線を送られるなかで、高岡は海外クラブのトレーニングに参加した。行き先はサウサンプトン。最初に話をもらった時、「どうだろう?」という疑念もあった。高卒で海を渡って活躍できるのか、言葉やピッチ外の環境はどうなのか。まだ見ぬ景色に想いを馳せた一方で、不安が少なからずあった。しかし、そんな後ろ向きな想いはすぐに消えた。
「行くからには絶対にオファーをもらってやる」。好奇心旺盛な男は覚悟を決めて渡英した。
【動画】高岡の3人抜きのゴラッソも! 選手権 宮崎県予選決勝 日章学園vs宮崎第一ハイライト
特大級の期待と注目を集めたストライカーにとって、高校2年次は飛躍の年になった一方で、最後は屈辱を味わった。このままでは終われない。迎えた高校ラストイヤー。高岡はキャプテンを任され、名実ともにチームを牽引する存在となった。今まで以上に結果を残す必要があるし、責任もある。春先からギアを上げるべく、シーズン開幕前にこんな目標を立てた。
「ぶっちぎる」
圧倒的な成績を残し、プレーでも他の追随を許さない。さらなる高みを目ざし、高岡は新たなスタートを切った。春先から好調を維持し、ゴールを量産。機動力を活かした仕掛けはもちろん、裏抜けやクロスへの反応も磨きをかけ、左右の足に加えて、高打点のヘッドでネットを揺らすシーンも増えた。今までと同じく守備もサボらず、二度追い、三度追いは当たり前。仲間のために最前線で走り続け、2月の九州新人戦ではチームを3位に導く活躍を見せた。
そして、迎えた3月下旬。大きな決断を下す。Jクラブから熱視線を送られるなかで、高岡は海外クラブのトレーニングに参加した。行き先はサウサンプトン。最初に話をもらった時、「どうだろう?」という疑念もあった。高卒で海を渡って活躍できるのか、言葉やピッチ外の環境はどうなのか。まだ見ぬ景色に想いを馳せた一方で、不安が少なからずあった。しかし、そんな後ろ向きな想いはすぐに消えた。
「行くからには絶対にオファーをもらってやる」。好奇心旺盛な男は覚悟を決めて渡英した。
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