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【J1採点&寸評】浦和×鹿島|対照的な攻撃陣の差。別格の存在感を示した金崎がMOM。浦和自力V消滅

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2016年06月11日

浦和――KLMの3人など全体的に厳しい評価。痛恨のミスを喫した宇賀神に最低点。

【警告】浦和=森脇(25分)、駒井(85分) 鹿島=小笠原(27分)、山本(72分)、杉本(90+1分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】金崎夢生(鹿島)

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【チーム採点・寸評】
浦和 5
「立ち上がり30分は浦和の狙いどおりのプレーができていた」と、森脇や興梠は振り返ったが、その後、徐々に鹿島のカウンターに翻弄されていった。また、ペトロヴィッチ監督は「後ろからの組み立てはできていたが、前線にボールが入ったあと、効果的に展開できなかった。2、3人の個の能力のところで、相手はボールを前に運んでいけていた。そこが差に出た」と分析。鹿島の狙いとする展開に持ち込まれて敗れ、自力での第1ステージ優勝が消えた。

鹿島 6.5
 
ふたりのCBとボランチ1枚で浦和の前線3枚を封じつつ、チーム全体で素早く攻守を切り替え、高い位置での守備も機能。後半はスタートの入りが良く、52分に金崎が先制すると、88分に得たPKを鈴木が確実に決めて、勝負あり。相手の猛攻にさらされる時間帯も、全員が身体を張って無失点で切り抜けた。

【PHOTOギャラリー】浦和 0-2 鹿島

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
前半2本の金崎のポスト直撃弾は、運ではなく、しっかりコースを消していた。ただ後半もビッグセーブを見せたが、“西川頼み”も続かず、2失点を喫して敗れた。

DF
5 槙野智章 5
サイドに流れてくる金崎と遠藤による打開に苦心。失点の場面は、その前の宇賀神のプレーが痛恨ではあったが、柴崎にプレッシャーをかけ切れず、フリーでクロスを放たれた。やはりタイトルを獲るためには、こうした大ピンチでこそ、DFとしての意地を見せたい。終盤は攻撃参加したが、全体のバランスを崩した。

6 遠藤 航 5.5
失点時はカイオを視野に入れつつひとり余った状態で、槙野にボールサイドへ行くよう指示したが、伝え切れなかったのは悔やまれる。79分にはポスト直撃のシュートを放つ。「『攻撃、攻撃』に頭が行っている時に、ピンチになっている。そのあたりを反省点にしなければ」。

46 森脇良太 5
またも熱くなりイライラを相手選手にぶつけて、イエローカードを受ける。失点シーンはオフサイドぎりぎりだったが、金崎の前に身体は入れたかったか……。「イエローはもらってはいけなかった。許せないと思って声を出したが、自分の未熟な部分が出た」と反省していた。

7 梅崎 司 5 (58分 OUT)
カイオ対策で、右ウイングバックにて先発。カイオにマークを外され決定機を作られたが、辛うじてギリギリのところで仕事をさせず。決定的なシュートを放った直後に交代に。

10 柏木陽介 5
組み立てのパスで小さなミスはあったものの、正確につないでいた。しかし、決定的なチャンスを作れず。もう少し高い位置で仕事をしたかった。

22 阿部勇樹 5.5
セカンドボールをよく拾い、バイタルエリア付近でのボール奪取率は高かった。それでも金崎らに1対1に持ち込まれると、主導権を握られた。

3 宇賀神友弥 4.5 (58分 OUT)
カイオに“パス”を出して、失点を喫する。痛恨の凡ミス。引き締まった試合は、一瞬のミスで決するという典型例と言えた。交代間際に好クロスを放ったものの、見どころはほとんど作れなかった。

9 武藤雄樹 5
シュートは枠を捉え切れなかった。後半は持ち味のターンからチャンスを作りかけたものの、脅威を与え切れず。

20 李 忠成 5 (69分OUT)
ヒールパスが効果的につながった場面もあったが、簡単にボールを失ってしまうことのほうが目立った。ボールを上手く持ち込めた場面でも、周囲との連動性を欠いてしまった。「パス、パスで、怖いプレーを出していけなかった」と悔やんだ。

FW
30 興梠慎三 5
後半に入り、何度か起点を作った。しかしシュート1本。古巣相手に燃えていたが、成長株のCBコンビの壁を攻略できなかった。
 
交代出場
MF
24 関根貴大 5.5 (58分IN)
深く守る相手を突破し切れず、期待されたカットインも見せられなかった。攻め込むべき時間、前線に張り出す槙野とポジションがかぶって、サイドで“孤立”する場面も。
 
MF
18 駒井善成  (58分IN)
サイドに躍動感を与えて、完全に相手の裏を突いたループシュートはバーを直撃。ゴールの匂いが出てきたなかでのPK献上はあまりにも痛かった。
 
FW
21 ズラタン 5.5(69分IN)
ボールを収めるだけでなく、推進力も与えた。前線のポイントとなって、チャンスメイクには絡んだ。しかし、ゴールは生まれなかった。

監督
ペトロヴィッチ 5
右ウイングバックに梅崎を入れた以外は、従来のメンバーと変わらず。代表組の柏木や槙野がパッとせず、試合後、「まだACLを戦ってきた疲労が抜け切れずにいる」「代表組をベンチにおけるようなチームは、日本にはない」などと語った。チームに漂う停滞感を払拭できずにいる。もちろん、次のG大阪戦で勝てば、流れは大きく変わるかもしれないが……。


※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
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