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日本代表で町田浩樹の左ウイングバックもありなのではないか――本人の考えは?「幅広くできることに越したことはない」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2024年11月30日

「セットプレー一本で流れを変えられるのが今の代表」

最終予選のここまでの全6試合に出場している町田。もはや不可欠な守備の重要戦力だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー)は現地11月28日、ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第5節でトゥベンテ(オランダ)と敵地で対戦し、1-0で勝利した。スコアの上では辛勝だが、攻守に相手を圧倒した危なげないゲームだった。

 4日前、膝の負傷によりルーバン戦(1-1)を欠場したユニオンの町田浩樹は、トゥベンテ戦の88分から左ウイングバックとしてピッチに入り、アディショナルタイムも含めて8分間プレーして、相手の右ウイングを完璧に封じ込んだ。

 30位だったユニオンはこの勝利で一気に決勝プレーオフ圏内の24位まで順位を上げ、決勝トーナメント・プレーオフ圏内に入った。「再来週に行なわれるニース戦が本当に大事になってくる」。そう言って町田は気を引き締めた。

 気にかかるのは、負傷した左膝のこと。果たしてW杯アジア最終予選で怪我をしたのだろうか?

「いえ、僕はルーバン戦でスタメンのメンバーに入っていたんです。だけどウォーミングアップ中に膝の皿が痛くなってしまって、監督と話をしてプレーするのを止めたんです。今日の試合前に『僕はプレーできます』と言ったんですが、監督が『これから連戦が続くし、今度の日曜日のアントワープ戦は重要なゲーム。そっちのほうが大事だ』ということでスタメンから外れたんです。だから、まさか今日、10分近くプレーするとは思ってませんでした」

 2024年はまだ1か月残っているが、町田にとって飛躍の年になった。彼が代表初キャップを刻んだのは、23年9月12日、ベルギーのヘンクで開催されたトルコ戦(4-2)と、それほど昔のことではない。190センチの体躯に恵まれ、足もとの技術も高いレフティは、W杯アジア2次予選の対シリア戦以降、7試合連続フル出場を継続中で、今ではすっかり日本代表の主力として貫禄も出てきた。

「まさか(9月から始まった最終予選の6試合で)全試合に出るとは思ってませんでした。怪我することなく、しっかり勝点を積み重ねて終われたので良かったです」
 
 しかも、その強さは圧倒的。アジア最終予選グループC首位の日本は勝点16で、2位のオーストラリアに9ポイント差をつけている。しかも日本の得失点差+20に対してオーストラリアはたった+1だ。今の日本代表の強さを、町田はどう捉えているのだろうか?

「正直、力の差がありましたけど、苦しい試合でもしっかり勝ちきれる力がついてきている。セットプレー一本で流れを変えることができるのが、今の代表だなと感じます」

 多くの選手が口を揃える日本のセットプレーの強さ。しかし、少し前まで「日本はセットプレーから点を取れない」と批判されていたはずだ。

「そうですね。2次予選の時は全然(セットプレーから)点を取れませんでしたが、最終予選になってからだいぶ入るようになった。前田遼一コーチが今、セットプレーのコーチをしているんです。遼一さんのスカウティング通り、練習通りにできているところがありますよね。そして、それを体現できるキッカーもいるし、(競り合いに)強い選手もいますので」

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