フェイエ行き可能性の裏話も
最近、「日本代表の左ウイングバックとして町田を使うオプションもありなのではないか」と思うことがある。それはフェイエノールトのCBダビド・ハンツコ(スロバキア代表)の背格好、攻守におけるプレースタイルが町田と似通っているから。
たとえば日本代表で町田が披露する、左後ろの位置から前線の真ん中あたりに差し込むようなパスは、ハンツコも得意にしている。
トゥベンテ戦の2日前、フェイエノールトはCLでマンチェスター・シティ相手に0-3のビハインドから3-3に追いつき、貴重な勝点1を獲得した。フェイエノールトの劇的なカムバック劇にはいくつかの要因があった。その一つが、ハンツコがCBから左SBにポジションを移したこと。
フェイエノールトは4バック、ユニオンは3バックとシステムは異なるものの、ハンツコができることは町田にもできる。なんなら、トゥベンテ戦の町田は左ウイングバックだったし――。
そんなことを私は本人に語りかけていた。
「彼、(マンチェスター・シティ戦で)点を決めましたよね? スロバキア人ですよね? たまに(上田)綺世の試合を見ていると、良い選手だなと思います。
ちょこちょこ、僕はユニオンでウイングバックをやっているんです。それこそ、昨季のベルギーカップ決勝戦では残り10分間くらい、ウイングバックに入りました。だけど、僕は攻撃的なウイングバックはできないので、守備固めとして“5バックのウイングバック”という感じですね」
たとえば日本代表で町田が披露する、左後ろの位置から前線の真ん中あたりに差し込むようなパスは、ハンツコも得意にしている。
トゥベンテ戦の2日前、フェイエノールトはCLでマンチェスター・シティ相手に0-3のビハインドから3-3に追いつき、貴重な勝点1を獲得した。フェイエノールトの劇的なカムバック劇にはいくつかの要因があった。その一つが、ハンツコがCBから左SBにポジションを移したこと。
フェイエノールトは4バック、ユニオンは3バックとシステムは異なるものの、ハンツコができることは町田にもできる。なんなら、トゥベンテ戦の町田は左ウイングバックだったし――。
そんなことを私は本人に語りかけていた。
「彼、(マンチェスター・シティ戦で)点を決めましたよね? スロバキア人ですよね? たまに(上田)綺世の試合を見ていると、良い選手だなと思います。
ちょこちょこ、僕はユニオンでウイングバックをやっているんです。それこそ、昨季のベルギーカップ決勝戦では残り10分間くらい、ウイングバックに入りました。だけど、僕は攻撃的なウイングバックはできないので、守備固めとして“5バックのウイングバック”という感じですね」
――真ん中に差し込むパスを見ていると、2人ともそっくりだなと思います。
「そうですね。彼がどこかに行ったら俺を取るのかな、と思ってたんですけどね(笑)。それこそアルネ・スロット(前フェイエノールト監督、現リバプール監督)はバルト・ニーウコープ(DF。前ユニオン、現フェイエノールト)に『町田はどうなんだ』って2回くらい聞いたらしいです」
ハンツコがステップアップしたら、似通ったタイプの町田を後継者に――。そうスロットは考えていたのかもしれない。ともかく町田の裏話が飛び出た後、話は代表でのポジションの話に戻った。
「幅広く(いろいろなポジションを)できることに越したことはない。代表ではまだ3バックシステムのウイングバックはやったことはないけど、4バックシステムの左サイドはやったことがあります。
3バックの左、4バックの左、CBの真ん中、5バックの左...。これらができたら、後ろのポジションはほとんどできるようになる。でも代表のウイングバックは(三笘)薫、(堂安)律、(伊東)純也君のような攻撃的な選手とポジションを争うことになる。だから、僕は“守備的な5バックシステム”の時に(左ウイングバックをやってみたい)」
森保一監督が3-4-2-1を取り入れてから、特に攻撃的な選手がマルチロールに挑戦している。そのことが采配や戦術の幅の広がりを生むのだろう。
3バックの左として先発し、1点差リードの残り5分でウイングバックに町田を移して、サイドのアクセントを攻から守に変える――。そんな町田のオプションに限らず、今の日本代表には色々な采配・戦術の注文に応える技量と頭脳を誇る選手がひしめいていると感じている。
取材・文●中田 徹
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「そうですね。彼がどこかに行ったら俺を取るのかな、と思ってたんですけどね(笑)。それこそアルネ・スロット(前フェイエノールト監督、現リバプール監督)はバルト・ニーウコープ(DF。前ユニオン、現フェイエノールト)に『町田はどうなんだ』って2回くらい聞いたらしいです」
ハンツコがステップアップしたら、似通ったタイプの町田を後継者に――。そうスロットは考えていたのかもしれない。ともかく町田の裏話が飛び出た後、話は代表でのポジションの話に戻った。
「幅広く(いろいろなポジションを)できることに越したことはない。代表ではまだ3バックシステムのウイングバックはやったことはないけど、4バックシステムの左サイドはやったことがあります。
3バックの左、4バックの左、CBの真ん中、5バックの左...。これらができたら、後ろのポジションはほとんどできるようになる。でも代表のウイングバックは(三笘)薫、(堂安)律、(伊東)純也君のような攻撃的な選手とポジションを争うことになる。だから、僕は“守備的な5バックシステム”の時に(左ウイングバックをやってみたい)」
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3バックの左として先発し、1点差リードの残り5分でウイングバックに町田を移して、サイドのアクセントを攻から守に変える――。そんな町田のオプションに限らず、今の日本代表には色々な采配・戦術の注文に応える技量と頭脳を誇る選手がひしめいていると感じている。
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