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小林悠×太田宏介スペシャル対談。37歳、同級生コンビの本音。“カズさん超え”の感動や川崎一筋への想い

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年11月01日

「まさかカズさんからメッセージをいただけるなんて」(小林)

まさに親友で戦友のふたり。様々なテーマを語り合ってくれた。写真:滝川敏之

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 37歳。身体は満身創痍だ。何度もメスを入れてきた膝は悲鳴を上げている。

 それでも魂のストライカー・小林悠には人の心を震わす熱がある。全身全霊で彼がゴールを目指し続ける姿を見ていると、自然と目頭が熱くなり、明日への活力をもらえるのである。同じ想いを抱えている川崎サポーターも多いに違いない。

 それは昨年限りで、地元の町田で、ひと足早くスパイクを脱いだ太田宏介の姿にも通じる。ともに町田に生まれた同級生で、幼少時代から切磋琢磨し、互いを刺激し合ってきたふたりは、厳しく険しい、それでも一瞬の美しさがあるプロの世界を力強く走り、多くの感動を呼び込んできた。

 小林は今年4月末には、三浦知良を超して歴代7位に入る、J1通算140ゴールという偉大な記録を打ち立てた。その姿に太田も感動を覚えたという。加えて小林は対談後に行なわれた恩師・鬼木達監督の今季限りでの退任が発表されたすぐあとの一戦でも劇的同点弾を奪い、指揮官との熱い握手に涙を流しかけた姿も記憶に残る。

 そんなプロサッカー選手として酸いも甘いも噛みしめてきたふたりの言葉だからこそ、学べることは多い。私たちの生き方の指標にもなるはずだ。スペシャル対談の第1弾をお届けしよう(全4回の1回目)。

――◆――◆――

――今回の対談、一度、小林選手の体調不良で流れたなか、無事に実現できる運びとなりました。

太田 あの日、悠の状態を確認しに行ったんです。あれは実施できましたね(笑)。

小林 そんなことないよ!! でも、あの時、具合悪いというのにテレビ電話かけてきたんだよね(笑)。

太田 だってめっちゃ明るい部屋で、電話に出たから(笑)。

小林 違う違う!! 寝ていたところなんだよ。それこそ宏介は僕の家のちょうど近くにいたらしいんですよ(笑)。

太田 急遽中止になって外に出ていたから、どうしようと思って(笑)。悠の家の近くでちゃんと休んでいるか確認しようと(笑)。

小林 ちゃんと休んでいたでしょ(笑)。

太田 いやーどうかな(笑)。悠に振り回されましたよね?

小林 いやでも、そこは本当に申し訳なかったです。
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――とんでもないです。実現できて良かったです。ともに町田生まれで、高校は麻布大附渕野辺高(現・麻布大附高)へ進学し、冬の選手権にも出場したおふたりの息のあった掛け合いをいきなり見ることができました(笑)。

小林 でも今さら、このふたりの対談いります?(笑)。

太田 町田界隈の人は心待ちにしていたから(笑)。

小林 誰も待ってないでしょ!!(笑)。

――そんなことはないですよ。今年、小林選手は“カズさん超え”となるJ1通算140得点目も決めましたから。

太田 (記録達成を祝った)カズさんからのメッセージ動画も凄かったね。

小林 あれはめちゃくちゃ嬉しかった。まさか、カズさんからメッセージをいただけるなんて。

太田 いやーでも本当に凄いよ。悠の活躍をいつも凄いなとは思っているけど、改めてこうやって数字や、通算の得点ランキング見たら、錚々たるメンバーの中にいるわけだから。

小林 でもさ、俺がこんなに点を取れる選手になるとは思ってなかったでしょ? 高校時代など、ずっとミッドフィルダーだったからね。俺がフォワードを本格的にやり始めたのは大学になってから。

太田 そうだね。それに東京時代など悠に点を取られまくってきたから悔しさも。ただ、得点数も凄いんけど、移籍を繰り返してきた俺から言わせてもらうと、ひとつのクラブでこれだけやり続けるっていうのも凄すぎる。

小林 それは凄いことなのかな?

太田 俺はなんて言うんだろ、ひとつのチームでプレーしていると、そのクラブのために戦っているんだけど、どこか刺激が欲しくなってしまう。だから3、4年で移籍することが多かった。例えば練習場までの道のりもずっと一緒なわけじゃん? だから色んな地域に住んでみたいという想いが生まれたり。

小林 俺は今年で川崎15年目だからね。
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