• トップ
  • ニュース一覧
  • 日本が敗れる可能性は万にひとつもなかった。中国は素人顔負けの珍プレーも...なぜここまで両国の“差”は開いたのか

日本が敗れる可能性は万にひとつもなかった。中国は素人顔負けの珍プレーも...なぜここまで両国の“差”は開いたのか

カテゴリ:日本代表

加部 究

2024年09月06日

彩艶の成長も確認できず

得点を挙げた久保を祝福する守田。日本が中国を圧倒し、最終予選白星スタートを決めた。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 日本代表は9月5日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選で中国と埼玉スタジアム2002で対戦し、7-0で快勝。万にひとつも、日本が4年前に続き敗戦スタートを繰り返す可能性はなかった。

 CKで中国のマンマークを逆手に取った日本は、12分に早々と均衡を破ったので、そこで筋書きは決まった。

 日本は大半の時間で10人のフィールドプレイヤーが相手陣に侵入してボールを動かし、ゴールに直結する仕上げのパス以外はミスもないので、中国は反撃の糸口も探りようがなかった。片側のゴール裏半分程度を占めた中国サポーターは熱狂的だったが、前半で最も盛り上がったのは右SBのヤン・ゼーシャンが俊足の三笘薫より一足速くルーズボールに反応し、大きくクリアした時だったかもしれない。

 段違いの経験値を持つ日本の選手たちは、技術で上回るだけではなく、ゲームの勘所を押さえ駆け引きにも長けていた。中国の倍以上のファウルをしているが、それは厳しいカウンターディフェンスの証で、失ったボールは厳しい寄せで即座に回収し続けた。

 対照的に中国は、どこでどんな選択をするべきかリテラシーが不足し、3枚の警告を受けている。日本の仕掛けのパスに必死に対応していたのは、主にイングランドからの帰化選手ジャン・グアンタイだったが、寸断はできても狙いのあるボールは蹴れなかったのでカウンターも構築できない。日本はほとんど自陣に戻ることなくセカンドボールを拾うことに成功していた。
【画像】日本代表の中国戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介。5人が最高評価の7点。MOMは3点に関与した20番
 3バックの日本は滅多に守備機会が訪れなかったこともあり、左WBの三笘は攻め残り、最終ラインに5人が膨れることもなく、セリエAに出世した鈴木彩艶の成長を確認するセーブシーンも見られなかった。

 逆に技術で見劣りする中国は、せっかく右SBから左ワイドまで斜めのサイドチェンジに成功しても、頼みの10番(シュウ・ハオヤン)が胸で大きく弾ませて堂安律に易々とボールを明け渡す。後半開始早々にはGKワン・ダーレイのフィードが逸れ、受けたジュー・チュンジェも態勢が悪く相手に寄せられたので、苦し紛れのヒールで久保建英の足もとに逃げる素人顔負けの無責任な珍プレーまで飛び出した。

 この状況では、さすがに過去3か国の代表を率いて日本に分の良い成績を残してきたブランコ・イバンコビッチ監督も成す術がなかった。後半からは5バックに変更したものの、前半に守備で奔走させられた選手たちの体力や集中力が失われていくのは自明の理で、日本の前半以上のゴールラッシュの流れは容易に想像ができた。
 
【関連記事】
「サウジもやらかした」日本爆勝の裏で…ライバル国が次々に大苦戦!豪州敗戦に続いてサウジアラビアがインドネシアとドローでネット騒然!「C組魔境すぎだろ」「波乱の幕開けだな」
「僕の隣では日本代表のほぼ全員が…」率直投稿から3年。中国エースは今、差をどう感じているのか「日本は世界でもベストになってきた」
【日本7-0中国|採点&寸評】歴史的大勝で全員が及第点以上! 最高評価の「7点」とした5人は? MOMは2ゴールの南野ではなく…
勘弁してくれ!まさかの0-7惨敗に中国代表の選手はショックを隠せず。取材エリアで声を掛けるも無言で立ち去る。エースのウー・レイは首を横に振り…
「弱小国と引き分けた韓国とは大違いだ」森保ジャパンが決めた“衝撃の7発大勝”に韓国メディアも興味津々!「意義深い勝利となった」【W杯最終予選】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ