【チーム採点・寸評】
鳥栖 5.5
試合の入りは良かったが、途中から攻撃がノッキングし始めていつもの悪循環に陥る。アタッキングサードでの精度不足は深刻なまま。
大宮 6
ミスも目立ったが、鳥栖の攻撃に対して最終ラインを高く保ったコンパクトな陣形で粘り強く守り続け、江坂の決勝ゴールにつなげた。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 6
D・ムルジャの難しいシュートを2本とも防ぐなど前半は無双。しかし、後半に守備の連係が悪くなった部分を修正できなかった。
DF
8 藤田優人 5.5
前半、PA内に侵入するもシュートを打てずチャンスを逸する。クロスの精度も低く、スタンドからはため息が漏れた。
5 キム・ミンヒョク 5
失点時に完全なるボールウォッチャーとなり、決勝点を奪われる。それ以外でもパスミスなど細かいミスが目立った。
29 谷口博之 6
相手のロングボールはしっかり撥ね返すなど空中戦は安定も、裏を突かれるとスピードの無さを露呈してしまった。
23 吉田 豊 6
奥井との坊主頭対決ではサイドで後手を踏んだが、ゴール前に入り込んでチームトップとなる3本のシュートを放った。
MF
16 チェ・ソングン 6(82分OUT)
後半は相手ボールに激しくプレッシャーをかけ、高い位置でボールを奪ってチャンスにつなげた。ただ、パスの判断は今イチ。
14 高橋義希 5.5
守備では及第点も攻撃では存在感を発揮できず。特にボールを受ける前の動きにいつものキレや判断の良さがなかった。
10 キム・ミヌ 6(33分OUT)
前半早々に相手選手と交錯して右足を痛める。その後も痛みをおしてプレーを続け、交代選手が準備する時間を作った。
9 ペク・ソンドン 5.5
ドリブルで相手を引きつけようとしたが局面を打開できず、逆に攻撃がスピードダウンする原因に。輝きを見せたのは、前半のクロス1本のみ。
FW
39 岡田翔平 6(64分OUT)
サイドに流れてボールを引き出す動きで攻撃を活性化させていた。しかしシュートはなく、FWとしては物足りない。
11 豊田陽平 5.5
なかなか良いボールが来ず、前線で孤立状態が続く。たまにハイボールが来るも、大宮の河本や山越に動きを制限された。
交代出場
MF
6 岡本知剛 6(33分IN)
2ボランチの一角としてプレーするも、効果的なビルドアップは少ない。68分のジャンピングボレーが一番の見せ場だったが決まらず。
FW
18 富山貴光 6(64分IN)
豊田に次ぐターゲットとして前線を駆け回り、味方のシュートにつなげた。それでも流れを変えることはできなかった。
FW
22 池田 圭 -(82分IN)
ロングボールに対して相手DFと果敢に競り合うなど、彼らしい懸命さは出した。しかし、ゴールにはつながらず。
監督
マッシモ・フィッカデンティ 5.5
アタッキングサードでの精度が低く、交代の指示もスムーズさを欠いてチームを混乱させた。会見では残留に目標修正した。
鳥栖――前線の選手が孤立。豊田も持ち味を活かせず。

【警告】鳥栖=岡田(35分) 大宮=河本(22分)、金澤(37分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】河本裕之(大宮)

中盤で激しくやりあう家長(左)とチェ・ソングン。前者は何度かゴールチャンスを迎えただけに、1点は決めたかった。(C)J.LEAGUE PHOTOS