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同期の大関友翔と切磋琢磨しながら。イメージはウォーカー? プジョル? J3の福島でいぶし銀に貢献する19歳の右SB松長根悠仁の現在地【インタビュー前編】

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年08月26日

大関とは阿吽の呼吸

福島で貴重な経験を積んでいる松長根。ただ、本人としては課題は多いようだ。(C)SOCCER DIGEST

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「なんでいるんだよ!」

 インタビュー室のドアを開けた瞬間、19歳の松長根悠仁のツッコミが飛ぶ。

 川崎アカデミーで切磋琢磨し、今季からともにレンタル移籍でJ3の福島に加わったMF大関友翔に向けたものだ。

 経緯を説明すると、松長根の前に大関のインタビューを行なっており、大関から「ナガネのインタビューを少し後ろで見ていって良いですか?」との申し出があったためだ。その前には大関は松長根の車にちょっとしたイタズラもしていたらしく、ふたりの仲の良さが窺える。

 大関が見学した冒頭の数分、喋りにくそうな松長根の姿に申し訳なさを感じながら、ひと通りの茶々を入れつつ、大関が部屋を出ていったあとも、松長根の実直さが表われる言葉の数々が続いた。

 改めてふたりは対照的な性格と言えるだろう。高いコミュニケーション能力を誇る福島の新たな中盤の顔である大関はプレー同様に雄弁で、福島で右SBを務める松長根はまさにいぶし銀。口数は決して多くないが、内に秘めているものは熱い。
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 松長根は川崎アカデミー時代はCBとして、先日、パリ五輪にも出場した高井幸大とコンビを組んで川崎U-18の躍進に貢献。そして高校3年時の6月には大関とともに2023年のトップ昇格内定を勝ち取った(高井はふたりより先にプロ契約)。

 もっとも179センチ・75キロの体格を鑑み、プロではSBに本格的に転向。好きな海外選手にカイル・ウォーカーを挙げるように、粘り強い守備とともに脚力を活かしてサイドを駆け上がる姿が魅力だ。

 普段は愛されキャラだが、ピッチに立つと人が変わったように熱血漢になるのも彼の真骨頂である。その魂のこもったプレーは、大袈裟だと言われるかもしれないが、個人的にはバルセロナのレジェンドである、カルロス・プジョルを想起させる。

 ウォーカーは178センチ・73キロ、プジョルは178センチ・80キロと公表されているだけに、SBとCBをこなす面を含め、やはり類似点はあると言えるだろう。
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