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要注目の福島の新司令塔・大関友翔。育った川崎での悔しさ、感謝を胸に恩師・寺田周平監督の下で示すロス五輪世代の輝き【インタビュー1】

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年08月24日

攻撃面でいかんなく力を発揮

福島で活躍を続ける大関。大いにアピールしている。(C)SOCCER DIGEST

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 昨年は2028年のロス五輪などを目指すU-18代表で10番を着用。

 年初めのアジアカップではトレーニングパートナーとして森保ジャパンに帯同。

 今年5月にはJ3の4月度の月間ヤングプレーヤー賞を受賞。

 これだけの経歴を見てもポテンシャルの高さが窺えるだろう。

 川崎のアカデミーで育ち、今季はJ3の福島へとレンタル移籍している新時代の司令塔、19歳の大関友翔の注目度は日に日に高まっているのだ。

「チームの雰囲気がめちゃくちゃ良くて。自分は初めての移籍で、アジアカップの日本代表に帯同させてもらって始動日に間に合わなかったので、溶け込むのに時間がかかるかなと思っていたんですが、すごくウェルカムで、すぐ馴染めちゃいました。年齢の近い選手が多かったのも大きかったですし、先輩たちも本当に優しい方ばかりで。すごくチームに入りやすかったです」

 今季の福島は、川崎で鬼木達監督の右腕を務め、数々のタイトル獲得に貢献してきた寺田周平コーチを“新米監督”として迎えて再スタート。4-3-3を基本布陣に、大木武監督、風間八宏監督、鬼木監督らにインスピレーションを受けたという寺田監督の下で技術力を活かした主体的に攻めるサッカーを展開しているのだ。
【動画】寺田監督らからのメッセージ
 そのなかで“寺田監督の愛弟子”としてインサイドハーフで攻撃の欠かせない存在になっているのが大関である。

 24試合を終えて10勝3分11敗で10位の福島は、それでも昇格プレーオフ圏内とは勝点6差で、総得点はリーグ5位タイ。大関は、21試合・5ゴールの成績を残し、1試合平均敵陣パス数「30.5」(リーグ4位)、1試合平均チャンスクリエイト数「2.1」(リーグ6位)など、中盤からチームを牽引している。

 特長を把握してくれている寺田監督の下で、チームメイトたちと切磋琢磨しながら、川崎アカデミーでは10番を背負ってきた才能をJ3の舞台でいかんなく発揮しているのである。もっとも、その背景には昨季のプロ1年目の悔しさ、周囲の支えがあったと言えそうだ。
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