川崎――勝利へのポイントは大島と谷口の2ボランチ。ふたりが活躍すれば、周りも輝く。
J1リーグ1stステージ・10節
川崎フロンターレ - ベガルタ仙台
5月4日(水・祝)/14:00/等々力陸上競技場
川崎フロンターレ
1stステージ成績(9節終了時):2位 勝点20 6勝2分1敗 19得点・10失点
【最新チーム事情】
●G大阪戦で結果を出した新システム(4-2-3-1)を継続。出場停止明けのエウシーニョをどう組み込むかがポイント。
●右SBで好プレーを披露した登里を主戦場の左に移す
●前節、頭部を強打したGKチョン・ソンリョン。試合前日まで様子を見て出場を判断。新井が代役の可能性も。
●怪我人は多いが、手術した小宮山、森本が退院するなど、復帰への第一歩を刻む。
【担当記者の視点】
前節のG大阪戦は大久保のヘディングゴールで勝利し、首位の浦和を勝点2差で追走。浦和はACLの日程により、今節の開催が後日となるため、川崎が勝てば暫定首位に躍り出る。
そのG大阪戦では、中村をトップ下に置き、大島と谷口の2ボランチを軸とする4-2-3-1を採用。6節の鳥栖戦で一度試したが、中村にボールが思うように入らず、開始10分ほどで断念していた。そうした反省もあり、G大阪戦では2ボランチから前線にボールが供給され、序盤からチャンスを作り出すなど確かな手応えを掴んだ。
その意味で、今節でもポイントになるのは大島と谷口の2ボランチだろう。大島はパスの供給に加え、ゴールに近い位置でどれだけ積極的にプレーができるか。一方の谷口はやや後方でバランサーの役割を担うが、凡ミスを減らし、攻撃の流れを止めずに捌けるか。ふたりが攻守両面で機能すれば、中村や大久保、小林は輝きを放つはずだ。
また、前節は出場停止だったエウシーニョが右SBに復帰する。一方、G大阪戦で人生初の右SBに入った登里は主戦場の左に戻るが、この両SBが崩しの局面で効果的に絡めば相手にとって大きな脅威となるはずで、仙台の守備組織を破壊することも不可能ではない。