• トップ
  • ニュース一覧
  • 【バイタルエリアの仕事人】vol.40 木村誠二|“今度こそは”と並々ならぬ思いで――。悔しさをバネに、新天地での覚悟「なんで使ってくれないんだと」

【バイタルエリアの仕事人】vol.40 木村誠二|“今度こそは”と並々ならぬ思いで――。悔しさをバネに、新天地での覚悟「なんで使ってくれないんだと」

カテゴリ:Jリーグ

手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

2024年05月30日

「バイタルエリアで上手いのは遼太郎」

木村は今季、新天地・鳥栖での新たな挑戦のシーズンを迎えている。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第40回は、サガン鳥栖のDF木村誠二だ。

 2020年にFC東京でプロデビューもなかなか出場機会を得られず、その後は京都サンガF.C.、SC相模原、モンテディオ山形に期限付き移籍。2022年夏にFC東京に復帰したが、今季は再びレンタルで鳥栖に活躍の場を移し、新たな挑戦のシーズンを迎えている。

 そんなパリ五輪世代の22歳センターバックが心がける、“バイタルエリア”を相手に簡単に使わせないための守備の意識とは――。

――◆――◆――
 
 失点しないためには、そもそも相手にバイタルエリアに入らせないのが大事。今の鳥栖だったら、前から守備にいって奪えば、その後の攻撃にも速く移れるので、そこを意識しています。

 最終ラインの選手との距離感、ポジショニングも大切。センターバック同士の間が極端に開いたり、センターバックとサイドバックの間が空いていると、相手に走られるスペースやボールを出せるスペースができてしまうので危険です。

 そこは常にディフェンスラインだけじゃなく、前の選手とも連係して声掛けも常に行なっていますし、全員が共通して認識していかないといけない部分です。

 バイタルエリアで相手の中盤にボールが入った時は、まずインターセプトを狙う。もちろん高い位置だと、背後をとられる可能性を考えて、前の選手のパスコースの限定が必要になってくる。でも低い位置であれば背後のスペースは少ないし、キーパーも出てきてくれるので、積極的に奪いにいく意識をしています。

 そんなバイタルエリアでのプレーが上手いと思うのは、U-23日本代表でも一緒にプレーした(荒木)遼太郎。センスがあるというか、そこにパスを出せるのか、みたいな。パスでゴールに結びつけられたり、チャンスメイクが多い選手で、才能なのか分からないですけど、本当に上手いなと思います。

 常に相手の危険な位置に顔を出して、待って、ボール受けたら前を向ける選手は多くはない。前を向けるパスだけじゃなく、その位置取りも上手いんです。

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
 
【関連記事】
【バイタルエリアの仕事人】vol.10 小野伸二|「僕を目指してはだめ」黄金世代の“天才”が子供たちに伝えたい“努力”の重要性
【バイタルエリアの仕事人】vol.37 乾貴士|「リズムを変えて相手の意表を突く」トップ下で輝く35歳の類まれなサッカーセンス「小学生の時から意識しているのは…」
【バイタルエリアの仕事人】vol.38 川島永嗣|「今のサッカーはすごく整理されている」J復帰で感じた明確な変化。海外で驚いたのは?
【バイタルエリアの仕事人】vol.3 柿谷曜一朗|ナニワの天才が語る最重要エリアの魅力。手本にしている選手は…
【バイタルエリアの仕事人】vol.27 宇佐美貴史|7番の主将が引っ張る新生ガンバは「強くなっていっている最中」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ