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“黄金の左足”と“黄金の両腕”がもたらしたアジア制覇。ウズベキスタン撃破の一因は山田と小久保の個の力だった【U-23アジア杯/コラム】

カテゴリ:国際大会

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2024年05月04日

拮抗したゲームで勝負を分けるのは...

ウズベキスタン戦で決勝点を決めた山田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2024年5月3日(現地時間)、カタールで開催されているU-23アジアカップの決勝で大岩ジャパンがウズベキスタンと対戦。4-3—3システムで臨んだ日本は、4-2-3-1システムでプレッシャーをかけてくるウズベキスタンの組織的なサッカーに苦戦した。

 イラク戦で躍動したMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)に上手くボールが入らず、組み立てすらスムーズにできない日本はなかなか突破口を見出せなかった。ウズベキスタンの攻撃を受ける時間帯が多かった前半は、文字通り劣勢を強いられた。

 一人ひとりの寄せが鋭く、プレースピードが速いウズベキスタンの攻撃を凌ぐのがやっとという印象で、最初の45分間はウズベキスタン(主力3人を欠いているのに…)に力の差を見せつけられた感がある。
 
 絶望的な前半とは打って変わり、後半開始直後の日本は攻めの姿勢を打ち出す。CFの細谷真大(柏レイソル)やインサイドハーフの松木玖生(FC東京)にボールが入るようになり、このふたりを軸にシュートまで持ち込むシーンが見られたのだ。それでもゴールは奪えず、我慢の展開を余儀なくされたが...。

 迎えた後半のアディショナルタイム、途中出場の山田楓喜(東京ヴェルディ)が最高の仕事をする。荒木遼太郎(FC東京)のパスに反応すると、黄金の左足を一閃。待望のゴールで日本に歓喜を呼び込んのである。

 こうした拮抗したゲームで最終的に勝負を分けるのは、個の力。その後に訪れたPKのピンチを防いだのも小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)の黄金の両腕である。

 ヒリヒリとした最終盤の戦いを経て、アジア制覇を達成。山田と小久保の個の力が結果的に勝利を呼び込む一因になったことは間違いない。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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