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【マドリー番記者のクラシコ展望】モチベーションとコンディショニングで勝る白い巨人に分が

カテゴリ:連載・コラム

パブロ・ポロ

2016年03月31日

バルサは主力の数人をベンチに座らせる。

バルセロナ対レアル・マドリーの予想布陣。(C)サッカーダイジェストWEB

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C・ロナウド(右)やベイルの長所を巧みに活かしつつ自らも輝けるベンゼマ(中央)。ベストコンディションとも言えるこのCFの出来が鍵を握る。 (C)Getty Images

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 世間の大方の予想に反して、わたしは今回のクラシコはレアル・マドリーが優位だと考えている。

 その最大の理由は選手のメンタルにある。

 マドリーの選手たちには、本拠地サンチャゴ・ベルナベウで0-4と大敗した前回のクラシコのリベンジという、強烈なモチベーションが宿っているからだ。

 昨年11月のクラシコ終了後、ベルナベウは異様な雰囲気に包まれた。多くのファンが白いハンカチを振ってはフロレンティーノ・ペレス会長とラファエル・ベニテス監督(当時)の解任を訴えたのだ。

 選手たちも大きな精神的ショックを受けた。当然だろう。あのような惨敗は、このクラブで長くプレーしたとしても、(幸運と言うべきか)なかなか経験する機会は巡ってこない。

 一方のバルセロナの選手にとって、今回の対戦はそれほど重要ではない。仮に負けたとしても、リーガ・エスパニョーラの優勝はほぼ間違いない状況だからだ。0-4に匹敵するほどの大敗を喫しない限り、彼らが失望するようなことはない。

 もちろん、バルサ側には亡くなったヨハン・クライフへのオマージュという、静かなモチベーションはある。

 悔しさと怒りのマドリー。対するは悲しみと感謝のバルサ――。

 両チームの選手は対照的な闘志を抱えているが、モチベーションで勝るのはマドリーのほうだ。

 コンディショニングの面でもマドリーに分がある。

 リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのトリデンテは木曜日(3月31日)までチーム練習に合流できない。ワールドカップ南米予選の2試合を戦い長距離移動。木曜、金曜の2日間の練習をこなし、クラシコに挑む。そんなスケジュールを強いられる。

 バルサは主力の数人をベンチに座らせると、わたしは見ている。ルイス・エンリケ監督の頭にあるのは、クラシコよりもその3日後に行なわれるチャンピオンズ・リーグ準々決勝(アトレティコ・マドリー戦)のほうだからだ。

 それにマドリーにはひとり、絶好調の選手がいる。
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