• トップ
  • ニュース一覧
  • 尊敬する兄に勝利を届けられず「申し訳ない」。仙台育英のスピードスター佐藤裕は大学での成長を誓う【選手権】

尊敬する兄に勝利を届けられず「申し訳ない」。仙台育英のスピードスター佐藤裕は大学での成長を誓う【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

小林健志

2023年12月30日

今季は度重なる怪我に苦しむ

先発フル出場の佐藤裕(24番)。チーム唯一のシュートを放つなど、最後まで懸命に戦い抜いた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[高校選手権1回戦] 仙台育英(宮城)0-4 神戸弘陵(兵庫)/12月29日/ニッパツ

 2大会前の選手権、ニッパツ三ツ沢球技場で躍動したストライカーがいた。当時は仙台育英のエースを担い、現在は城西大でプレーし、先日のU-20関東大学選抜にも選出されたFW佐藤遼だ。1回戦で兵庫県代表の滝川二を相手に、自慢のスピードを活かして2ゴールをマークし、見事勝利に貢献した。

 あれから2年の時が経ち、再び仙台育英は1回戦で兵庫県代表のチームと対戦。相手は神戸弘陵、舞台はニッパツだ。

「自分が1年の時、兄が3年で試合に出て、滝川二に2点を決めていました。今度もこのピッチ(ニッパツ)で、相手が兵庫代表で...通ずるものがありました」と、かつて佐藤遼が見せた活躍の再現を目ざしていたのは、兄を追い、FC駒沢から仙台育英に入った2つ年下の弟、FW佐藤裕だった。

 1年生から公式戦出場を重ねていたが、今季は度重なる怪我に苦しんだ。チームはプリンスリーグ東北から降格し、宮城県リーグU-18の1部でプレーすることとなり、総体予選では準々決勝で多賀城に敗れベスト8に終わるなど、非常に苦しい状況だった。
 
 そんななかで佐藤裕は、選手権の予選でも怪我が思うように回復せず、決勝の東北学院戦で途中出場したものの、目立った活躍を見せられなかった。チームは夏からの積み上げが功を奏して、2年ぶりの選手権出場を勝ち取った。高校年代最後の大会で全国の舞台に立つ可能性は残された。

 その後、県リーグ1部優勝を決めた仙台育英は12月16~17日、Jヴィレッジで行なわれたプリンスリーグ東北プレーオフに出場。選手権予選で活躍した長身2トップのFW菊地蓮太(3年)とFW伊藤俊輔(3年)が共にコンディション不良で、菊地は欠場、伊藤は初日は途中出場だった。

 そして佐藤裕に先発のチャンスが巡ってきた。初戦の明桜戦では決勝点を決めてみせた。2戦目の遠野戦は、PK戦までもつれたが勝利した仙台育英が、1年でのプリンスリーグ東北復帰を果たした。

「スタメンを取ってやろうと思って、結果が出て嬉しい」と喜んだ佐藤裕は、その後の選手権事前合宿でも好調をキープし、神戸弘陵戦は左サイドハーフで先発の座を射止めた。「手応えは掴めていました」と試合に臨んだ。

【PHOTO】全国高校サッカー選手権大会19代目応援マネージャーの藤﨑ゆみあさんも登場!全力の笑顔で入場行進!
【関連記事】
大晦日の2回戦全カードが確定! 昌平vs米子北や青森山田vs飯塚、岡山学芸館vs尚志など必見の顔合わせが目白押し【選手権】
同僚は「いなかったら0-10」とも。完敗もビッグセーブ連発、山形明正GK酒井淳平の覚悟「全国にある3000校以上のチームにも...」【選手権】
「請求書を送らないといけない」急きょ初芝橋本のベンチに入った“名伯楽”がチームを力強く後押し!早稲田一男に高校サッカーの舞台はよく似合う【選手権】
「これってゴール?」青森山田の“ロングスロー弾”に反響「判定は理解できる範囲」「キーパーの安全が保証されるべき」
中村俊輔、中田英寿、本田圭佑...なぜ選手権から多くの“スター選手”が生まれた? 印象深いのは桝太一アナウンサーの言葉

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ