痛み止めを飲んでプレー
しかし、試合では神戸弘陵の攻撃陣にディフェンスラインの背後のスペースを突かれ、前半で2失点を喫する厳しい展開。前半の途中から佐藤裕はFWに回り、シュートを放つ場面もあったが、「決めるところを決めたかった」と逸機を悔やんだ。後半にも2失点し、0-4での完敗に終わった。
城福敬監督は佐藤裕について「調子が戻って来ていたので、彼のスピードに頼らざるを得ませんでした」と話し、こう続ける。
「(長身の)2トップで崩して、空いたところを彼のスピードで行くことを軸にしたかった。行けそうな場面もありましたし、前半に良いシュートも打ったのですが、もう一つ持てば良いのに打ってしまったりということもありました。2トップと上手く絡めていたら良かったのですが、そこも遮断されていました」
加えて、「よく怪我から戻ってあそこまで復帰してくれました」と最大限のパフォーマンスを見せたことを讃えた。
佐藤裕自身は「自分的に良かったところは1個も無かったです。120%を出したかったけれど、70~80%になってしまいました」と、思ったようなプレーを出せなかったと振り返った。
城福敬監督は佐藤裕について「調子が戻って来ていたので、彼のスピードに頼らざるを得ませんでした」と話し、こう続ける。
「(長身の)2トップで崩して、空いたところを彼のスピードで行くことを軸にしたかった。行けそうな場面もありましたし、前半に良いシュートも打ったのですが、もう一つ持てば良いのに打ってしまったりということもありました。2トップと上手く絡めていたら良かったのですが、そこも遮断されていました」
加えて、「よく怪我から戻ってあそこまで復帰してくれました」と最大限のパフォーマンスを見せたことを讃えた。
佐藤裕自身は「自分的に良かったところは1個も無かったです。120%を出したかったけれど、70~80%になってしまいました」と、思ったようなプレーを出せなかったと振り返った。
兄の佐藤遼からは「今朝、『今日、来るの?』と連絡したら『行くよ、頑張ってね。今日は初戦だから負けられないよ』って言ってもらいました」という。
ただ、「体調がそれほど良くなかったなかで来てくれた試合で、0-4、シュートも1、2本打ったかどうかのプレーを見せてしまって、申し訳ないとしか言えません」と、スタンドに駆けつけての応援に応えられなかったことを悔やんでいた。
高校までは兄と同じ進路を歩んだが、大学は東海大への進学を予定している。「大学で兄と対戦する機会があるかもしれません。その時は負けたくありません」と語る佐藤裕。
怪我が重なり、痛み止めを飲んでプレーしていたが、大会後に手術を行ない、リハビリを経て大学サッカーの舞台に飛び込む。「尊敬しかない」という兄に追いつき追い越すため、これからも努力を重ねる。
取材・文●小林健志(フリーライター)
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