［高校選手権１回戦］仙台育英（宮城） ０－４ 神戸弘陵（兵庫）／12月29日／ニッパツ

　12月29日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれた仙台育英と神戸弘陵の一戦は、４－０で後者が勝利し、２回戦進出を決めた。

　この試合で輝きを放ったのが、神戸弘陵の10番を背負うFW北藤朔だ。
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　４－３－３の左ウイングで先発した北藤は、得意のドリブルで相手を翻弄し、クロスやシュートで存在感を放つと、２点差で迎えた後半23分には、MF佐波昂大の右サイドからのクロスをピタリと止めて冷静にシュートを突き刺し、チーム３点目をゲット。

　さらに後半40＋３分には、自ら獲得したPKを決めて自身２ゴール目をマークし、チームの勝利に大きく貢献した。
　
　試合後、「自分たちがしたかったサッカーができた」と手応えを示した北藤は、自身の２得点についても、「県大会とかではなかなか自分からの点がなくて、全国では得点を一番に意識していたので、結果が出せて良かった」と振り返り、笑顔を見せた。

　とりわけ筆者には、北藤が終始リラックスしてプレーしているのが印象的だった。それについて本人は、「試合が始まる前は緊張もあった」としつつ、こう続けた。

「試合のメンバーに入れていない仲間たちも（応援席で）戦ってくれていた。自分が焦ってやっていたら、10番として格好がつかないので、絶対にやってやろうと思っていました」

　頼りになるエースは最後に「目標は優勝。そのなかでチームの得点王を目ざしている。全試合で１点は取って、チームの勝利に貢献したい」と力強く語った。

取材・文●金子徹（サッカーダイジェスト編集部）

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