［高校選手権１回戦］12月29日（金）

　12月29日、第102回全国高校サッカー選手権は１回戦の15ゲームを開催。静岡学園、前橋育英、昌平、市立船橋、米子北、堀越など強豪・伝統校が続々と２回戦に名乗りを上げた。

　第１試合では静岡学園が６点、昌平が７点、市立船橋が４点と優勝候補がゴールラッシュを決め込んで好スタートを切った。夏のインターハイ王者である明秀日立は徳島市立を２－０で下し、前橋育英は立正大淞南との拮抗したゲームを３－１でモノにしている。佐賀東は０－０で迎えた後半アディショナルタイムにＰＫを獲得して劇的な勝利。初出場の名古屋は強豪・日章学園をＰＫ戦の末に撃破した。

　柏の葉会場の第２試合では帝京長岡と長崎総科大附が激突。前半22分に長崎総科大附がＭＦ大屋の相手ＧＫの出端を突く超ロングシュートで均衡を破ると、帝京長岡は40＋１分にＭＦ橋本の鮮やかなスライディングボレーで同点に追いつく。一進一退の攻防が続くなか、長崎総科大附は後半19分、ゴール前にこぼれた球をＭＦ仲宗根がオーバーヘッドでねじ込んで勝ち越しに成功。すると帝京長岡も27分に途中出場のＦＷ谷中が同点弾を叩き込んだ。そして後半40＋２分、帝京長岡は谷中が見事なハーフボレーで逆転弾を蹴り込んで、激闘にピリオドを打った。

　矢板中央と東海大大阪仰星が対峙した実力校対決は後者に軍配。スコアレスでハーフタイムを迎えると、試合は後半に動く。６分、ショートカウンターを発動させ、最後は予選から好調を維持してきたＦＷ水永が冷静にフィニッシュして先手を取り、これが決勝点となった。

　前半に２点のリードを奪った米子北は山形明正に４－０の快勝。堀越は退場者を出した今治東を後半に突き放し、２－０の勝利を飾っている。
 

　１回戦・第１試合の全結果は以下の通りだ。

【12月29日／１回戦】
名古屋（愛知） 1(4PK2)1 日章学園（宮崎）
市立船橋（千葉） 4-1 高川学園（山口）
静岡学園（静岡） 6-0 明徳義塾（高知）
昌平（埼玉） 7-0 奈良育英（奈良）
前橋育英（群馬） 3-1 立正大淞南（島根）
明秀日立（茨城） 2-0 徳島市立（徳島）
初芝橋本（和歌山） 3-2 帝京三（山梨）
佐賀東（佐賀） 1-0 丸岡（福井）
北海（北海道） 1(6PK5)1 大手前高松（香川）
帝京長岡（新潟） 3-2 長崎総科大附（長崎）
米子北（鳥取） 4-0 山形明正（山形）
神戸弘陵（兵庫） 4-0 仙台育英（宮城）
東海大大阪仰星（大阪） 1-0 矢板中央（栃木）
堀越（東京Ａ） 2-0 今治東（愛媛）
帝京大可児（岐阜） 2-1 柳ヶ浦（大分）

【12月28日／１回戦・開幕戦】
広島国際学院（広島）　2-0　早稲田実（東京Ｂ）

　確定した２回戦のカードはこちら。

【12月31日／２回戦組み合わせ】
［ニッパツ会場］
神村学園（鹿児島）vs松本国際（長野）
前橋育英（群馬）vs神戸弘陵（兵庫）

［等々力会場］
明秀日立（茨城）vs東海大大阪仰星（大阪）
日大藤沢（神奈川）vs近江（滋賀）

［西が丘会場］
富山一（富山）vs京都橘（京都）
佐賀東（佐賀）vs帝京大可児（岐阜）

［駒沢会場］
初芝橋本（和歌山）vs堀越（東京Ａ）
明桜（秋田）vs名護（沖縄）

［ゼットエー会場］
名古屋（愛知）vs北海（北海道）
星稜（石川）vs四日市中央工（三重）

［柏の葉会場］
市立船橋（千葉）vs帝京長岡（新潟）
岡山学芸館（岡山）vs尚志（福島）

［埼スタ会場］
昌平（埼玉）vs米子北（鳥取）
遠野（岩手）vs大津（熊本）

［駒場会場］
青森山田（青森）vs飯塚（福岡）
広島国際学院（広島）vs静岡学園（静岡）

構成●高校サッカーダイジェスト編集部

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